愛されるよりも愛したいマジで — そして飛鳥の奈々未愛はつのる

さて、あまりにも乃木坂46周りの「動きが速い」せいもあって
ちぐはぐもしくはち苦は苦なタイミングのエントリが続いてるこのブログですが、
そんなことは百も承知で今夜/明けて明日のヴァレンタイン回後半を前に
あしゅ(齋藤飛鳥)のななみ(橋本奈々未)愛の深化の軌跡、またいっときますよ。
現時点でボクは、あのななみんの大荷物はあしゅへのたまりにたまったプレゼントだと踏んでます。



前回、いち参照先として示したななみのあすか愛の表れ —
(´_ゝ`) なんだかんだチョコの新製品には 手をだしてしまうよ | 橋本奈々未 公式ブログ 12/10/09
「可愛いです。寂しがり屋です。くっつき虫です。やきもちのやき方がカワイイです。意外と大人です。考えが14歳と思えないほどしっかりしています。きっと頭がいいんだと思います。全てが真っ白です。大事にしたいです。可愛いです」
の一部を、驚くべきことにあしゅは、約2年後の
14/09/13発売の『EX大衆』10月号の「乃木坂46ゆるふわ相関図」で回想がてら挙げています —
「この関係はビジネスじゃありません!ガチです。ななみがブログで『飛鳥のことをどう思いますか?』というような質問に『飛鳥は真っ白なの』と返していた時は本当にうれしかったです」
そして、ななみんの
「意外と大人」「考えが14歳と思えないほどしっかり」「きっと頭がいい」
の人物評・予言が後に成就した一例のように、
あしゅは同ページ内「ななみんへの想いと格差社会コンビ」で現時点に繋がる愛の深化のエピソード
を披露しています —
「— 印象に残っていることはありますか?
『16人のプリンシパル』千秋楽の昼講演の後、ななみが人生の話をいろいろ聞いてくれて。ずっと『好き好き』とは言ってたけど、そこまで深い話はしてこなかったので記憶に残ってますね」
どちらかというと他人に真の心情を吐露するのが苦手であろうあしゅ、
それゆえに普段はシャレやお戯れにそれを忍ばせるあしゅが
ななみんと「人生の話」「深い話」をするのはずっとの念願であったでしょうし、
それができる、そして必然な、精神年齢・状況・関係性に達することができた、というのが
現在のあしゅの力強さと賢さと堅実さを併せ持つヴィジョンに大きく影響しているでしょう。



14/10/30発売の『月刊エンタメ』12月号の
「齋藤飛鳥が橋本奈々未に聞きたい100のコト(のうち39)」は
その時点でのあすかのななみ愛が、シャレっけ含めつつも奥の奥が垣間見える形で表れた
屈指の乃木坂言説プロダクトになっていました。
「くっつき虫」で「やきもちのやき方がカワイイ」あしゅは
ここでも初っ端から"ズルいズルい!わたしもわたしも!"型のお戯れを多数ぶちかまします —

①最近はどうしてますか?
橋本)最近は、メンバーを家に招くことが多いな。昨日も(秋元)真夏とかずみん(高山一実)が来たよ。
飛鳥)私はななみさんの部屋に行ったことないからなぁ......。
⑥まいまい(深川麻衣)と私、どっちを旦那にしたいですか?
橋本)旦那(笑)?
飛鳥)まいまいは嫁って感じだもんね。私も旦那さんっぽくないかな。
橋本)飛鳥のメンタルのブレなさは旦那っぽいよ。強いよね。
飛鳥)強いんだ。フフフフフ。
橋本)将来を見越しても、もっと強くなると思う。
飛鳥)説得力がありました(拍手)。
⑦最近、真夏のことが好きらしいですけど、どういうことですか?
(中略)
飛鳥)真面目か(笑)。結論は、釣る真夏が悪い!
⑧(川後)陽菜ちゃんとの仲はどうなってるんですか?
橋本)頻繁に連絡してるよ。
飛鳥)陽菜ちゃんは大人だから話が合いそう。
橋本)年齢詐称してるんじゃないかっていうくらい大人。いま、私の家に一番来る子が陽菜ちゃん。
飛鳥)めっちゃ行ってるって聞く。
橋本)飛鳥もおいでよ。
飛鳥)うん。行くね。

シャレ、イジり、ネタに真情が見え隠れしつつ、かつエンタテインメントという見事なQ&A。
「まいまいは古馴染みの夫婦だし、大人同士だし、ホテルで同居してた仲だし、人格者同士だし、
 まあ、さすがに太刀打ちできない、カナ?」みたいな譲歩を見せつつも
メンタルのブレない強さを褒められて少し嬉しそう、でも逆にちょっと寂しそう。
「単なる『釣り』にひっかかるななみもダメだが、何より釣る真夏が悪い!
 でもまあ、実は頭良くて真面目な人同士だしな。良くないけど良しとしよう」みたいなマジ半分。
「たった1学年しか離れてないのに冷静で批評眼鋭くて大人な陽菜ちゃん羨ましいな。
 でも、年齢からすると私が呼ばれてもいい筈だよね?
 あ、でも私は実家組か... いやいや、それにしてもおかしいぞ?
 いやいや、どSで毒舌同士だから一緒にTVとか観ると気楽で楽しいからカナ?」みたいに
シャレのジェラシーとマジのジェラシーの間の虚実皮膜を軽やかに提示する
シャープでポップでプログレッシヴな丁々発止となっています。

あしゅは、褒めてもらうこと、愛していると表してもらうことは嬉しいくせに
いざガチでそういう言葉に出くわすと照れてツンをカマしてしまう人だと思われます。
上掲の部分でも、ななみんが
「飛鳥のメンタルのブレなさは旦那っぽいよ。強いよね」
「将来を見越しても、もっと強くなると思う」
と洞察鋭い最大級の褒め言葉を返しているのを面映く思ってか、
「フフフフフ」と「(拍手)」で照れ逃げをカマしているのが目に浮かびます。
そして
「飛鳥もおいでよ」と拍子抜けするくらい軽く誘われるのに対し
「うん。行くね」となんだか気のない感じさえする淡白すぎるくらいのお返事。
両者の字面だけから判断するなら、まるで社交辞令の交わし合いのようにさえ見えます。

ですがもちろんわれわれファンは、そしてななみん・あしゅの両者ともに、
ななみんが乃木坂結成以来おそらくずっとの一人暮らしメンバーで
あしゅが東京出身の実家暮らしの現在高校1年生の「家の娘」であり
陽菜ちゃん(川後陽菜)が長崎出身の寮生メンバーであることを知っています。
ななみんがそのぶっ飛びのアナーキック人格と背中合わせに
人一倍堅実で全うな社会意識を持つ人であることを知っています。
「16才の高校1年生を親御さんから預って一晩泊めたりしてもいいものだろうか」みたいに
保護者目線的な責任感を過敏なまでに負ってしまうゆえに軽々にあしゅを誘えない —
そういう処まであしゅ・ななみんの両者がお互いを慮ってしまっていても不思議はないでしょう。
「娘と娘」同士、寮生と寮生同士、寮生と一人暮らしでお泊まり行事を経験するメンバー間にあって
年齢にも境遇にも大きく隔たりのあるあしゅとななみんを繋ぐコミュニケーションは
いま暫くはやはり言説とスピリットとシャレを通してなのかもしれません。



おやおや?
前中後篇の3エントリでまとめようと思ってましたが
引用のしすぎ&話の拡げすぎでまだまだ長〜く続きそうです。
今夜はもう『どこ』が始まってしまうので、続きは明日あさって中にでも!












  

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