ビームしておくれ、2次元へ、とさゆりんは言うか? — 天然とリアルのはざまで
関羽「劉備! 最後に一つ聞いてやる
おまえは何を楽しむために生きる!?
女を抱くことか!? 金を儲けることか!? 財産を築き屋敷をもつことか!?
それとも位人臣を極め名声を得ることか —!?」
劉備「ああ! もちろんそれらのことはみな好きだ
だがそれよりも楽しいことがある」
関羽「何だそれは」
劉備「天下の民の笑顔を見ることだ」
—『蒼天航路』 その三十三 より
続きものなので、まずはこちらをお先に —
天然の皮をかぶった技巧派 — さゆりんの計り知れないお笑い戦術
女性を叩くことを生きる上での最高のエンタテインメントと考える人にはオススメできませんので
そういう人は今すぐブラウザの戻るボタンを押しましょう。
心配されたさゆりん(松村沙友理)の11th選抜入り、まずは順当にということで
さゆりんファンは、心胆の戦いを今しばらくは全力で苛烈に続けられることと思います。
おかしなことに、というかいつもの伝で、「運営」は
半分「アンチの肩を持つ」ようなコメントをも反映させるみたいな奇怪な迷走を見せてもいますが、
純真なこどもや女性やまともな大人が乃木坂46ファンの5〜7割を占めるようになった暁には
そうした獅子身中の虫も駆逐されていることでしょう。
さて。
シリーズ前作にあたる上記の エントリ85 でボクは
「せっかくのさゆりんの一級ジョーク性をネタバレ的無粋で邪魔したくないという配慮から
このエントリ案にどう決着をつけてリリースしようかと迷っているという部分もありました。
グズグズしてる内に思いがけぬ騒動の時期が始まってしまい、
それなら、と無粋を承知でさゆりんのリアルに迫るエントリを物すことを決意したのです」
と書きました。
ところが、一歩さがるように見えて実は二歩も三歩も進むのがデフォルトであるさすがの乃木坂道、
ネタバレ的無粋が邪魔になるどころか
ネタとリアルがさらなるメタ領域に止揚され、よりプログレッシヴな虚実皮膜の笑いとなるという
驚異的なさゆりんごマジックが、15/02/01のラジオ番組『乃木坂の「の」』第96回を舞台に
川後P/かわたん(川後陽菜)をパートナーに繰り広げられました。
名門校の出身で、医療/看護系の受験失敗による予備校生生活の途上で
他メンバーの多くと同じく「なぜかふいっと」よろしく乃木坂46に応募したさゆりんですが、
そのふわふわした外面からは想像しがたい
ヘヴィーでシリアスな排斥/抑圧/孤独の内心の履歴はあまり明らかにはされていませんでした。
もちろんそれは
ひとつには世間の「アイドル観」がどうしようもなく古臭く一面的であるゆえ、
ひとつにはさゆりん自身のアイドル観が、そしてそれを具現化する方法論が
こりん星のプリンセスのような、この世ならぬ、人間離れした、哀しさと無縁な
非現実の存在 — 3次元の生身とはかけ離れた存在であることを
前提、というよりは幻視できる理想型とするゆえ、でしょう。
ですが、この回さゆりんは、
第89回の齋藤・堀・松村回、いつもの『生のアイドルが好き』にも増して
虚と実の皮膜を軽やかに舞うと同時に、そのメタ視点をキャストする生の自身をも見せる、という
ますます高度化した笑いの方法論を無意識に軽々と提示していました。
メタ視点の魔法少女腹黒:川後Pの、いなし・肩すかしを主とするイジりに対し
いつものおねだり構ってベイビーがベースのさゆりん。
と思いきや、イントロで早くも「え〜 でも、キャラかぁ」と低い声で急に考えこみます。
川後「今なんでちょっと悩んだの、『キャラかぁ』って?」
松村「確かになんか 全然さ悩んだことないけど なんか世間一般のさぁ 芸能人って呼ばれる人?
ってさ キャラに悩まない? なんか悩みがちじゃない? なんかキャラっていうか方向性?」
川後「あ〜 まあね 悩むっていうけど 悩みがちよね〜 誰の話してんだ!?www」
(中略)
松村「乃木坂でも全然ないけど 芸能人の人ってすごい悩むよね なんであんな悩むんだろうね
なんか無理じゃない? あたし 作れないんだけど」
川後「あー... え あれ作ってないの?え 待って!作ってないの?りんご?さゆりんごパンチとか...」
(笑いつつオープニング定型ナレーションへ)
いったいどこで「キャラに悩みがち」みたいな話を聞いたのか、
尊敬する小倉ゆうこりん出演の深夜番組でも観てなのか、いずれにせよ
「りんご姫」や「心は13才」など、乃木坂内でも1、2を争うフィクション作者であるさゆりんに
キャラ作りの話は危険な綱渡りにもなりかねません。
ところがもちろんさゆりんにとって
それらはあくまでも「知って知られた上」でのキャラ・キャスティング・ジョークなのであり
「自分を作ってブリッ子で売る」という意味での「キャラ作り」ではないため
こうした笑い話を躊躇なくできるわけですね。
そしてこの回では、ともすれば聞き流されがちな要所要所で
さゆりんの「美学」上これまであまり口にされなかったヘヴィーな過去が時々さらっと提示されます。
川後「乃木坂にね 入る前からイジられキャラだったの?」
松村「んん〜?(約4秒)(笑い中断)
でもなんか色々 服とかは色々なんか まあ 言われてた っちゃ言われてたけど
そんななんか自分でイジられてる感覚はなかったかも」
「高校の時は でも青春したかったな
『アオハライド』あるじゃん? もう『アオハライド』の生活がしたかった あたしは」
川後「アニメとかさ めちゃ好きじゃん? 今言ってたとおり アニメとか漫画とかが
なんかさ 参考にしてるキャラクターとかあんの?」
松村「あるぅ!(中略)(『電波女と青春男』)の、あのエリオちゃん!水色の髪の毛のさぁ」
「その女の子を意識してるけど あ〜 でも意識してないかもしんない その子が憧れだけど」
「いつも裸足で 布団にくるまってる子なの ピザ食べて」
「昔はあれ 『フルーツバスケット』の透(とおる)がめっちゃ好きで
だからね 敬語 今でもすごいクセ がちょっと出る 中学校の時はず〜っと敬語で喋ってたの」
実際、さゆりんは今でもテレビ・ラジオで、メンバーに対してさえ時折ですます調で喋ってます。
22才の現在も、女優やその演じる役柄などではなく、ましてや実在する人物ではなく
アニメ・漫画・ラノベの、いわば一見現実離れした極端な「キャラクター」にこそ
愛を感じ、憧れ、同一化しやすいというメンタリティを持ち続けているようなのですね。
ボク自身はそうした作品群を知らない者ですが、
本田透・藤和エリオ(共に女子)の両キャラクターをググってみると、さもありなんと感じました。
ヒーローものの生駒里奈・佐々木琴子、実在人物の伝記の橋本奈々未と並んで
松村沙友理の心にも、この世界との「出会い直し」としての原点アートがあったと観れるでしょう。
「騒動」の開始前、14/09/13発売の『EX大衆』10月号「nogimate」において、さゆりんは
佐々木琴子・寺田蘭世との対談内で
「最近は普通の女の子になりたくて努力してるんです。3次元に戻らないと!」
と発言していました。 ※1
3次元でのもしかしたら初めてのさゆりんの恋心と現実恋愛へのダイヴは
オトコ社会の腐海の中で育った妻子持ちの奇怪な餓え子によりスポイルされるに至りましたが、
乃木坂46の遼遠な戦いと未来の栄光を想えば、捨て置き忘れられて痛み分けでよしとできましょう。
たとえこの3次元が醜くさもしいものに満ちているとしても、
その写し絵がアニメ/漫画/小説/映画/ドラマ等であるからには
2次元も2.5次元もまた、3次元と並んで「人間行為と人間社会」の一部です。
であればさゆりんの心の戦いは、憧れの2次元と現実の3次元を
まっちゅん/さゆりんごという2.5次元に二つながら落とし込むところにあるでしょう。
そして
"さゆりん、君はそのままでいい。3次元と2.5次元を自在に行き来し、
虚と実の皮膜を自由に編み変え、はじける笑いとハッピネスを放っていてくれれば"
というのが、松村沙友理に天下と天上世界を観た者からのエールとなり、
また、乃木坂46のプロダクト/パフォーマンス自体がますます重視され
幻想恋愛心理操作商法がますます投棄される方向に進むなら、
2次元へとビーム転送されるまでもなく、さゆりんのポップ道はこの物理世界で完成されるでしょう。
天下の民の笑顔を見ること —
それは、モデル/女優/タレント/歌手その他のジャンル問わず、
芸能/芸事を目指す女の子たちに通底する、いわば善への志向の源、モチヴェーションの根本でしょう。
彼女たち自身が過去に誰かの何かに魅せられ、元気づけられ笑顔をもらい
自分もその道に進みたいと思った — その気持ち自体がもう善なのです。
善より欲、善より得、と考える心のオトコたちは、実は男性に限らず存在しているのであり、
であれば、対する乃木坂の「心の戦い」はこれからも休みなく果てなく
「これで完全勝利」などと簡単に終結するところなく続くことでしょう。
ですが、何らかの「トロフィー」や「地位」を得てそれで安泰、という姿勢・態度が
乃木坂46に見られることは今に至るも無く、
それこそが乃木坂ファンが乃木坂46を見離すことのない第一にして最後までの理由なのです。
※1 以下、引用
— 松村さんに聞きたいことはないですか?
寺田)テレビを観ていていつも親と会議になるんですけど、松村さんはなんでアニメに出てくるような白い肌でクリクリした目をしてるんですか?親からも「同じグループなのに、なんで蘭世とこんなに差があるんだ?」と言われちゃうんです。どうやったら、そんなにかわいくなれるんですか?
松村)う〜ん。まわりからも2次元っぽいとは言われるんですけど、どうなんでしょう。憧れてる人が2次元の女の子で「あんなふうになりたい」と思っているうちに近づいたのかな。でも、最近は普通の女の子になりたくて努力してるんです。3次元に戻らないと!
寺田)え〜、このままで素晴らしいですよ。
松村)だって、年齢に心が追いついてないから。
プライバシー ポリシー
おまえは何を楽しむために生きる!?
女を抱くことか!? 金を儲けることか!? 財産を築き屋敷をもつことか!?
それとも位人臣を極め名声を得ることか —!?」
劉備「ああ! もちろんそれらのことはみな好きだ
だがそれよりも楽しいことがある」
関羽「何だそれは」
劉備「天下の民の笑顔を見ることだ」
—『蒼天航路』 その三十三 より
続きものなので、まずはこちらをお先に —
天然の皮をかぶった技巧派 — さゆりんの計り知れないお笑い戦術
女性を叩くことを生きる上での最高のエンタテインメントと考える人にはオススメできませんので
そういう人は今すぐブラウザの戻るボタンを押しましょう。
心配されたさゆりん(松村沙友理)の11th選抜入り、まずは順当にということで
さゆりんファンは、心胆の戦いを今しばらくは全力で苛烈に続けられることと思います。
おかしなことに、というかいつもの伝で、「運営」は
半分「アンチの肩を持つ」ようなコメントをも反映させるみたいな奇怪な迷走を見せてもいますが、
純真なこどもや女性やまともな大人が乃木坂46ファンの5〜7割を占めるようになった暁には
そうした獅子身中の虫も駆逐されていることでしょう。
さて。
シリーズ前作にあたる上記の エントリ85 でボクは
「せっかくのさゆりんの一級ジョーク性をネタバレ的無粋で邪魔したくないという配慮から
このエントリ案にどう決着をつけてリリースしようかと迷っているという部分もありました。
グズグズしてる内に思いがけぬ騒動の時期が始まってしまい、
それなら、と無粋を承知でさゆりんのリアルに迫るエントリを物すことを決意したのです」
と書きました。
ところが、一歩さがるように見えて実は二歩も三歩も進むのがデフォルトであるさすがの乃木坂道、
ネタバレ的無粋が邪魔になるどころか
ネタとリアルがさらなるメタ領域に止揚され、よりプログレッシヴな虚実皮膜の笑いとなるという
驚異的なさゆりんごマジックが、15/02/01のラジオ番組『乃木坂の「の」』第96回を舞台に
川後P/かわたん(川後陽菜)をパートナーに繰り広げられました。
名門校の出身で、医療/看護系の受験失敗による予備校生生活の途上で
他メンバーの多くと同じく「なぜかふいっと」よろしく乃木坂46に応募したさゆりんですが、
そのふわふわした外面からは想像しがたい
ヘヴィーでシリアスな排斥/抑圧/孤独の内心の履歴はあまり明らかにはされていませんでした。
もちろんそれは
ひとつには世間の「アイドル観」がどうしようもなく古臭く一面的であるゆえ、
ひとつにはさゆりん自身のアイドル観が、そしてそれを具現化する方法論が
こりん星のプリンセスのような、この世ならぬ、人間離れした、哀しさと無縁な
非現実の存在 — 3次元の生身とはかけ離れた存在であることを
前提、というよりは幻視できる理想型とするゆえ、でしょう。
ですが、この回さゆりんは、
第89回の齋藤・堀・松村回、いつもの『生のアイドルが好き』にも増して
虚と実の皮膜を軽やかに舞うと同時に、そのメタ視点をキャストする生の自身をも見せる、という
ますます高度化した笑いの方法論を無意識に軽々と提示していました。
メタ視点の魔法少女腹黒:川後Pの、いなし・肩すかしを主とするイジりに対し
いつものおねだり構ってベイビーがベースのさゆりん。
と思いきや、イントロで早くも「え〜 でも、キャラかぁ」と低い声で急に考えこみます。
川後「今なんでちょっと悩んだの、『キャラかぁ』って?」
松村「確かになんか 全然さ悩んだことないけど なんか世間一般のさぁ 芸能人って呼ばれる人?
ってさ キャラに悩まない? なんか悩みがちじゃない? なんかキャラっていうか方向性?」
川後「あ〜 まあね 悩むっていうけど 悩みがちよね〜 誰の話してんだ!?www」
(中略)
松村「乃木坂でも全然ないけど 芸能人の人ってすごい悩むよね なんであんな悩むんだろうね
なんか無理じゃない? あたし 作れないんだけど」
川後「あー... え あれ作ってないの?え 待って!作ってないの?りんご?さゆりんごパンチとか...」
(笑いつつオープニング定型ナレーションへ)
いったいどこで「キャラに悩みがち」みたいな話を聞いたのか、
尊敬する小倉ゆうこりん出演の深夜番組でも観てなのか、いずれにせよ
「りんご姫」や「心は13才」など、乃木坂内でも1、2を争うフィクション作者であるさゆりんに
キャラ作りの話は危険な綱渡りにもなりかねません。
ところがもちろんさゆりんにとって
それらはあくまでも「知って知られた上」でのキャラ・キャスティング・ジョークなのであり
「自分を作ってブリッ子で売る」という意味での「キャラ作り」ではないため
こうした笑い話を躊躇なくできるわけですね。
そしてこの回では、ともすれば聞き流されがちな要所要所で
さゆりんの「美学」上これまであまり口にされなかったヘヴィーな過去が時々さらっと提示されます。
川後「乃木坂にね 入る前からイジられキャラだったの?」
松村「んん〜?(約4秒)(笑い中断)
でもなんか色々 服とかは色々なんか まあ 言われてた っちゃ言われてたけど
そんななんか自分でイジられてる感覚はなかったかも」
「高校の時は でも青春したかったな
『アオハライド』あるじゃん? もう『アオハライド』の生活がしたかった あたしは」
川後「アニメとかさ めちゃ好きじゃん? 今言ってたとおり アニメとか漫画とかが
なんかさ 参考にしてるキャラクターとかあんの?」
松村「あるぅ!(中略)(『電波女と青春男』)の、あのエリオちゃん!水色の髪の毛のさぁ」
「その女の子を意識してるけど あ〜 でも意識してないかもしんない その子が憧れだけど」
「いつも裸足で 布団にくるまってる子なの ピザ食べて」
「昔はあれ 『フルーツバスケット』の透(とおる)がめっちゃ好きで
だからね 敬語 今でもすごいクセ がちょっと出る 中学校の時はず〜っと敬語で喋ってたの」
実際、さゆりんは今でもテレビ・ラジオで、メンバーに対してさえ時折ですます調で喋ってます。
22才の現在も、女優やその演じる役柄などではなく、ましてや実在する人物ではなく
アニメ・漫画・ラノベの、いわば一見現実離れした極端な「キャラクター」にこそ
愛を感じ、憧れ、同一化しやすいというメンタリティを持ち続けているようなのですね。
ボク自身はそうした作品群を知らない者ですが、
本田透・藤和エリオ(共に女子)の両キャラクターをググってみると、さもありなんと感じました。
ヒーローものの生駒里奈・佐々木琴子、実在人物の伝記の橋本奈々未と並んで
松村沙友理の心にも、この世界との「出会い直し」としての原点アートがあったと観れるでしょう。
「騒動」の開始前、14/09/13発売の『EX大衆』10月号「nogimate」において、さゆりんは
佐々木琴子・寺田蘭世との対談内で
「最近は普通の女の子になりたくて努力してるんです。3次元に戻らないと!」
と発言していました。 ※1
3次元でのもしかしたら初めてのさゆりんの恋心と現実恋愛へのダイヴは
オトコ社会の腐海の中で育った妻子持ちの奇怪な餓え子によりスポイルされるに至りましたが、
乃木坂46の遼遠な戦いと未来の栄光を想えば、捨て置き忘れられて痛み分けでよしとできましょう。
たとえこの3次元が醜くさもしいものに満ちているとしても、
その写し絵がアニメ/漫画/小説/映画/ドラマ等であるからには
2次元も2.5次元もまた、3次元と並んで「人間行為と人間社会」の一部です。
であればさゆりんの心の戦いは、憧れの2次元と現実の3次元を
まっちゅん/さゆりんごという2.5次元に二つながら落とし込むところにあるでしょう。
そして
"さゆりん、君はそのままでいい。3次元と2.5次元を自在に行き来し、
虚と実の皮膜を自由に編み変え、はじける笑いとハッピネスを放っていてくれれば"
というのが、松村沙友理に天下と天上世界を観た者からのエールとなり、
また、乃木坂46のプロダクト/パフォーマンス自体がますます重視され
幻想恋愛心理操作商法がますます投棄される方向に進むなら、
2次元へとビーム転送されるまでもなく、さゆりんのポップ道はこの物理世界で完成されるでしょう。
天下の民の笑顔を見ること —
それは、モデル/女優/タレント/歌手その他のジャンル問わず、
芸能/芸事を目指す女の子たちに通底する、いわば善への志向の源、モチヴェーションの根本でしょう。
彼女たち自身が過去に誰かの何かに魅せられ、元気づけられ笑顔をもらい
自分もその道に進みたいと思った — その気持ち自体がもう善なのです。
善より欲、善より得、と考える心のオトコたちは、実は男性に限らず存在しているのであり、
であれば、対する乃木坂の「心の戦い」はこれからも休みなく果てなく
「これで完全勝利」などと簡単に終結するところなく続くことでしょう。
ですが、何らかの「トロフィー」や「地位」を得てそれで安泰、という姿勢・態度が
乃木坂46に見られることは今に至るも無く、
それこそが乃木坂ファンが乃木坂46を見離すことのない第一にして最後までの理由なのです。
※1 以下、引用
— 松村さんに聞きたいことはないですか?
寺田)テレビを観ていていつも親と会議になるんですけど、松村さんはなんでアニメに出てくるような白い肌でクリクリした目をしてるんですか?親からも「同じグループなのに、なんで蘭世とこんなに差があるんだ?」と言われちゃうんです。どうやったら、そんなにかわいくなれるんですか?
松村)う〜ん。まわりからも2次元っぽいとは言われるんですけど、どうなんでしょう。憧れてる人が2次元の女の子で「あんなふうになりたい」と思っているうちに近づいたのかな。でも、最近は普通の女の子になりたくて努力してるんです。3次元に戻らないと!
寺田)え〜、このままで素晴らしいですよ。
松村)だって、年齢に心が追いついてないから。
