嵐を起こしてすべてを壊すの — 天下を笑わせ飼い馴らす佐々木琴子の愛の嵐

関さん!
おいらは天下を獲るぞ! こんなすげえ男!
天はおいらに武運を与えていた!  (劉備)
—『蒼天航路』その六十六 より

呂布か あれは絶世の美女だ
抜群の姿形をしており 気まぐれで聞き分けがなくひたむきで傲慢
自分の美しさを他と比較する気持ちすらない
抱きとめてやらなければとめようがない
まさに美しい女そのものだ  (曹操)
—『蒼天航路』その百三十 より



さっそく前回の続きですよ。
13/05/19の第84回、そして13/06/02の第86回の『乃木坂って、どこ?』以降、
乃木坂46の2期生/研究生は長い長いメジャー・メディア露出冬の時代に入ります。
ぽつんぽつんと散発的に、'14年1月スタートの『NOGIBINGO!2』1クール、
'14年2月スタートも3回で立ち消えのウェブ生放送『乃木けん♡』、と
個々のメンバーが少ない出番と不遇の中、なけなしの「爪痕」を残したのは
たとえばボクのような「箱推し」的で好き嫌いの少ないファンの目と心に留まるにとどまり、
多くのファンにもまた「外野」にも「乃木坂の2期生ってどうなってんの?」がデフォルトの声でした。
その時点の振り返りには
鉄壁を目指した擦り合わせで別物に生まれ変わった『NOGIBINGO!2』
「チームよねすけ」は幻と消えた — 佐々木琴子の不思議なこだわり
をどうぞ。



そんな中にあって琴子こと佐々木琴子ちゃんは、
'13年7月当時13人のリレー方式で始まっていた、なけなしの唯一の
「自分の場、自分のメディア」である研究生ブログで、その独特の個性を何構うことなく発揮します。
初めまして! | 乃木坂46 研究生 公式ブログ
初回のブログ記事からして既に
「少し話したいと思います」
「*憧れの人 若月佑美さん」
「*最近飽きたこと マスキングテープ集め」
「一期生の方々のブログをよく読むのですが、凄いですね
 いつか私も凄いブログ書きたいです(´・д・`)
 というか、書きます!いつか。」
「誰かと闘っている私。(写真キャプション)」
等々と、マジメとお戯れ、ポンコツ(敬意をこめて)と技巧性が入り混じった
すべての二項対立を無化し、巨大な笑いと衝撃を提示する「素」の方法論。
メディアを通してこそ輝く琴子の驚異のアイドルネスは、たかがブログされどブログを通して
少しずつながら着実に、海千山千のうるさ型アイドル・ファンの注目を集めていったのでした。
ファンからの好意と驚嘆と慈しみと面白がりのフィードバック・ループにより
「思うままに 自由に」っぷりを増していった琴子の武の器については
以下を振り返りの便宜に。
軽やかな自在のリテラシー — 佐々木琴子のおしゃまな知性
のっそり構えて突然に — 佐々木琴子の冷静と情熱のあいだ



上から下へ、官から民へ、トップ・ダウン式で、運営からファンへ、悪魔でも運営の目利きを経て —
従来から悪名高きそうした「乃木坂46運営方針」が、今回ばかりはどういうわけか、
というよりは、余りにも熱く巨大な渦となった民の声に突き動かされたかのように
「佐々木琴子推し」態勢を遅れに遅れて遅ればせながら打ち出すに至ります。
そのきっかけとなったのははいまや言わずと知れた14/08/08、08/15アップの
「2期生で『乃木ここ』やっちゃいました! 前篇」
「2期生で『乃木ここ』やっちゃいました! 後篇」
でしょう。
その破壊力の大きさと反響については
コトコ・コトコ・コトコ!汝、奇襲に遭遇せしや?
をご参照あれ。

のみならず同時多発的に、乃木坂ジャーナリズムの第一人者;大貫真之介氏による雑誌の2記事 —
14/08/30発売の『月刊エンタメ』10月号「乃木坂のぽんこつ代表かく語りき。」
14/09/13発売の『EX大衆』10月号「nogimate」
も、琴子のぶっ飛んだ個性を紙面デザインや文脈再現をも援用して見事に伝える好迫撃弾幕でした。
(以下、『月刊エンタメ』10月号より抜粋)

 — 審査でどんなことを言われたか覚えてますか?
 佐々木)審査の方に「今日の服装のポイントは?」と聞かれて、緑のパーカーを着ていたので、緑が好
 きな理由を話したんです。乃木坂に入ってから(伊藤)純奈と(寺田)蘭世に「普通、緑を好きな理由
 なんて話さないよね」って言われました。

 — コンビニでお昼ご飯を買う時、迷ったあげくにエナジードリンクにすることもあるみたいですが。
 佐々木)焼きそばパンがなくて、他にピンとくるパンがない時はラムネかエナジードリンクでお腹を満
 たします。
 — お腹減らないですか?
 佐々木)えっ。けっこうたまりますよ。
 — いつか試してみます。
 佐々木)でも、カフェインを一度に飲み過ぎるのは身体によくないので気をつけてください。私は1日
 に多くて1本と決めてますから。
 ー 気をつけますね。ライブでは...(以下略)

 — 1期生のアンダーメンバーの方たちを取材した時、口々に佐々木さんのことを努力家だって話してま
 したよ。中田花奈さんは「1000年に1度の逸材」とまで言ってましたから。
 佐々木)あ、うれしい(涙がこぼれる)。あの......ティッシュってありますか?

一本気でひたむきで、人の目を気にしない、熱中肌で、人情の機微には聡い —
それらがすべて渾然一体となり
すっとんきょうでぶっ飛んだ「ヘン」さに繋がっているという琴子の魅力がよく引き出されています。
ファッションにもファッション用語にも関心が薄く、それゆえ緑が好きな理由を語ってしまう
"飲み物だけで昼食を済ますなんて" と不思議がられるのが逆に不思議
エナジードリンクは15才以上にあっても劇薬であるのでライターさんにも気をつけて欲しい —
ぽんこつであってもバカではなく、構わない人であっても情け知らずではない、
まさに「1000年に1度の逸材」としか形容のしようがない空前絶後のアイドルネス。
それは読むだけで、見るだけで、話すだけで伝わり
プロ・アマ問わず人を魅了していく驚異のポップネスをも兼ね備えているのです。
(因みに手前味噌ですが、
ボクは以前に麺つゆとエナジードリンクに関して琴子ブログにコメントを寄せたことがあり
自称理系の彼女が科学的見地からそれを気に留めてたらしきことを格別嬉しく思いました)



積もりに積もって閾値を超えそうだった、もしくは疾うに超えていた民の声、
ねねころ(伊藤寧々)真夏さん(秋元真夏)かなりん(中田花奈)ちーちゃん(斎藤ちはる)等の
1期生から三々五々に上がる不思議な賞賛の声、
8月公開の『乃木ここ』研究生篇への、かりん(伊藤かりん)ブログでのMVP投票でぶっちぎりの1位、
それらを情報収集の過程で否応なしに目に留めるメディア界の人々 —
常に腰の重い「乃木坂46運営方針」が、これらを受けてかようやく「出」を打ちます。
14/10/12の『乃木どこ』第155回の「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」スタジオ披露、
14/11/01のNHK BSプレミアム『乃木坂46SHOW!』の
「潜入シリーズ 乃木坂46真夏の全国ツアーファイナル編」、
と、曲がりなりにも全国区の「メジャーな大舞台」で佐々木琴子がついにヴェールを脱いだのです。
殊に『乃木坂46SHOW!』で潜入シリーズの「特派員」に扮した琴子は
コアなファンなら疾うに知り、その発動の日を待ちかねていた武威を思うがままに揮い
天下にその大器を知らしめるスタートを切りました。
... そう、なんとなく「まとめ」に入っているのは、またしても次回以降に続くためなのです。
佐々木琴子を語る時、同時に伊藤かりんを語らずには済まされないでしょう —
乃木坂46伝統の「愛し愛され」の形が、そこには最新かつ斬新な姿で表れているのですから。
(「笑わせ飼い馴らす」や「愛の嵐」がフライングになったことをお詫びいたします)



 








  

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