乃木坂の叙情性を体現するムーヴィージェニック:なーちゃんとわか、激しく勇躍す
いやあ、実に考え深い!興奮冷めやまぬ!
やっと先行公開された乃木坂46の9thカップリング収録曲「無口なライオン」のMVを観たボクは、
そしてMVなしの共通カップリング曲「何もできずにそばにいる」を聴いたボクは、
前エントリ時から打って変わってほっと胸を撫で下ろす気分です。
収録6曲中3曲をハズレと厳しく断罪したとしても
9th全体をAKBG流のオワコン作と評する途からは逃れることができました。
曲的、サウンド的、さらには驚くべきことに詞的にも
乃木坂色の超一級品「何もできずにそばにいる」はここでは敢えて飛ばしまして、
今エントリは、「無口なライオン」のMVへの、
殊になーちゃん(西野七瀬)とわか(若月佑美)への讃辞尽くしで捧げましょう。
乃木坂46 『無口なライオン』
乃木坂46 Official YouTube Channel さんから
エントリ42でも「君の名は希望」に関して採りあげたように
乃木坂46の叙情的なキラー曲MVにおけるなーちゃんとわかの存在感だけでの「説得力」には
ピカイチなものがあります。
その説得力は
大したことない曲、どころかアキモティック悪ふざけ究極の駄曲「音が出ないギター」MVにあっても
群を抜いており、早くから序列無視で、もしくは長期的戦略から
なーちゃんとわかがムーヴィージェニックな強力要員として目されていたのでは、と感じさせます。
乃木坂46 『音が出ないギター』
乃木坂46 Official YouTube Channel さんから
シド・ヴィシャス・スタイルでベースを低く構え所在なげに佇むなーちゃん、
心火を叩きつけるように悔し泣きの表情でシンバルを叩くわか、
そこには「演技力」云々ではどうにも左右しようのない説得力が満ちあふれており
映像作家がエモーションとリリシズムを動画作品に乗せる際の
なーちゃんとわかの画的依り代としてのポテンシャルの高さが窺えます。
泣かせるドラマ仕立てMVとして傑作だった「気づいたら片想い」に続けて
ある意味、乃木坂派運営の喰い下がりリヴェンジ戦としてか、
9th表題作「夏のFree & Easy」とは真逆の叙情派長尺ドラマMVとなった「無口なライオン」では
再び、しかも以前にも増して、なーちゃんとわかのムーヴィージェニック・パワーが炸裂。
久々に秋元康氏が素直な心で乃木坂メンバーにインスパイアされて捧げたような詞とも相まって、
またしても観始めるや否や泣けてきてしまうという傑作と相成っているのでした。
一見、あまり接点や共通点がなく、むしろ表層的には正反対な部分が多そうななーちゃんとわか。
ですがボクには、この2人には
心の奥に誰にも見せられずにしまいこんでいる激しく狂おしい何かを持っている
という強烈な共通点があるように思えるのですね。
2人が、作風・志向は違えど共にお絵描キストであるのも間接的にその証左であるとも言えましょう。
このMVのイントロでも見事に象徴的に描き分けられているように
社会的には配慮と自己修練から快活でハキハキしっかりした外面を見せるわか、
マイペースで "わたしはわたし" を声高になるでなしに静かに無言の内に主張しているなーちゃん、
という風に
コアなところでの共通点が、外見的には異なる表れ方・見え方をしているように思えるのです。
まあ、そういうボクの解釈学はどうあれ
このMVの切なく美しいドラマツルギーはこの2人あってこそポップに表現され得るのであり、
運営もしくは大運営/超運営の思惑がどうであっても
乃木坂メンバーのタレント・ポテンシャルはゆっくり静かに、しかし力強く着実に
バック・グラウンドで育って/育てられているのだな、と大きく安堵させられたのでした。
わかの「相方」:れかたん(桜井玲香)の助演女優っぷりもまた見事に自然でいぶし銀。
イントロの「ねえ、ゆみって西野さんと仲良かったっけ?」からしてもう
泣かせへの布石が効きまくっています。
そしてエンディングで2人のキス・シーンを目撃してしまう、その表情。
れかたんの女優ポテンシャルを、ぶっちゃけボクは初めて垣間見た気がしました。
両面攻撃 —
リリース的には9thから始まりあと半年そこら続くらしき「交換留学」期間、
その間にいわば「乃木坂派運営」はどう「折り合い」「擦り合わせ」をつけていくのかを思えば
この言葉が浮かびます。
「どうぞどうぞ『超運営』さま、そちらはそちらでお好きに半分おやりになってくださいませ。
でもこちらはこちらで今までの延長線上で乃木坂色を通していきます。悪しからず」みたいな。
「なんならあっちはあっちでご新規さんが獲得できるならそれはそれでよし。
で、こっちは従来どおりのクオリティを保って乃木坂ブランドに相応しく」みたいな。
もし、「表」でよく目につく乃木坂46の楽曲/MVがイマイチ/ハズレになったとしても
その気概と培ってきた制作コネクションが活きている限りは乃木坂46は踏ん張れるでしょう。
「無口なライオン」はType-B収録
「主人公の少女が秘密基地のような場所でガラクタを使って自分だけの居場所を作るのに奮闘してる」
というモチーフ源はこれか、と。
ジャケ写の映りが最悪ですが、この作のウィノナ・ライダーは最高です。
主人公ディンキーの姿はMV中のなーちゃんのキャラ設定にも影響してそうです。
※ちなみに。
次エントリが間に合いそうにないので先んじての緊急のお知らせですが、
乃木坂派のいち牙城:Eテレ『Rの法則』では7/10までアンケートが開催されています。
NHK Rの法則 | 募集中!
「乃木坂46 アンケート」
"乃木坂46の9thシングル「夏のFree&Easy」のカップリング曲
「何もできずにそばにいる」の歌詞の中で、グッときた歌詞とその理由を教えて下さい。"とのこと。
7/14(月)以降またしても乃木坂46特集回が予定されていそうです。
プライバシー ポリシー
やっと先行公開された乃木坂46の9thカップリング収録曲「無口なライオン」のMVを観たボクは、
そしてMVなしの共通カップリング曲「何もできずにそばにいる」を聴いたボクは、
前エントリ時から打って変わってほっと胸を撫で下ろす気分です。
収録6曲中3曲をハズレと厳しく断罪したとしても
9th全体をAKBG流のオワコン作と評する途からは逃れることができました。
曲的、サウンド的、さらには驚くべきことに詞的にも
乃木坂色の超一級品「何もできずにそばにいる」はここでは敢えて飛ばしまして、
今エントリは、「無口なライオン」のMVへの、
殊になーちゃん(西野七瀬)とわか(若月佑美)への讃辞尽くしで捧げましょう。
乃木坂46 『無口なライオン』
乃木坂46 Official YouTube Channel さんから
エントリ42でも「君の名は希望」に関して採りあげたように
乃木坂46の叙情的なキラー曲MVにおけるなーちゃんとわかの存在感だけでの「説得力」には
ピカイチなものがあります。
その説得力は
大したことない曲、どころかアキモティック悪ふざけ究極の駄曲「音が出ないギター」MVにあっても
群を抜いており、早くから序列無視で、もしくは長期的戦略から
なーちゃんとわかがムーヴィージェニックな強力要員として目されていたのでは、と感じさせます。
乃木坂46 『音が出ないギター』
乃木坂46 Official YouTube Channel さんから
シド・ヴィシャス・スタイルでベースを低く構え所在なげに佇むなーちゃん、
心火を叩きつけるように悔し泣きの表情でシンバルを叩くわか、
そこには「演技力」云々ではどうにも左右しようのない説得力が満ちあふれており
映像作家がエモーションとリリシズムを動画作品に乗せる際の
なーちゃんとわかの画的依り代としてのポテンシャルの高さが窺えます。
泣かせるドラマ仕立てMVとして傑作だった「気づいたら片想い」に続けて
ある意味、乃木坂派運営の喰い下がりリヴェンジ戦としてか、
9th表題作「夏のFree & Easy」とは真逆の叙情派長尺ドラマMVとなった「無口なライオン」では
再び、しかも以前にも増して、なーちゃんとわかのムーヴィージェニック・パワーが炸裂。
久々に秋元康氏が素直な心で乃木坂メンバーにインスパイアされて捧げたような詞とも相まって、
またしても観始めるや否や泣けてきてしまうという傑作と相成っているのでした。
一見、あまり接点や共通点がなく、むしろ表層的には正反対な部分が多そうななーちゃんとわか。
ですがボクには、この2人には
心の奥に誰にも見せられずにしまいこんでいる激しく狂おしい何かを持っている
という強烈な共通点があるように思えるのですね。
2人が、作風・志向は違えど共にお絵描キストであるのも間接的にその証左であるとも言えましょう。
このMVのイントロでも見事に象徴的に描き分けられているように
社会的には配慮と自己修練から快活でハキハキしっかりした外面を見せるわか、
マイペースで "わたしはわたし" を声高になるでなしに静かに無言の内に主張しているなーちゃん、
という風に
コアなところでの共通点が、外見的には異なる表れ方・見え方をしているように思えるのです。
まあ、そういうボクの解釈学はどうあれ
このMVの切なく美しいドラマツルギーはこの2人あってこそポップに表現され得るのであり、
運営もしくは大運営/超運営の思惑がどうであっても
乃木坂メンバーのタレント・ポテンシャルはゆっくり静かに、しかし力強く着実に
バック・グラウンドで育って/育てられているのだな、と大きく安堵させられたのでした。
わかの「相方」:れかたん(桜井玲香)の助演女優っぷりもまた見事に自然でいぶし銀。
イントロの「ねえ、ゆみって西野さんと仲良かったっけ?」からしてもう
泣かせへの布石が効きまくっています。
そしてエンディングで2人のキス・シーンを目撃してしまう、その表情。
れかたんの女優ポテンシャルを、ぶっちゃけボクは初めて垣間見た気がしました。
両面攻撃 —
リリース的には9thから始まりあと半年そこら続くらしき「交換留学」期間、
その間にいわば「乃木坂派運営」はどう「折り合い」「擦り合わせ」をつけていくのかを思えば
この言葉が浮かびます。
「どうぞどうぞ『超運営』さま、そちらはそちらでお好きに半分おやりになってくださいませ。
でもこちらはこちらで今までの延長線上で乃木坂色を通していきます。悪しからず」みたいな。
「なんならあっちはあっちでご新規さんが獲得できるならそれはそれでよし。
で、こっちは従来どおりのクオリティを保って乃木坂ブランドに相応しく」みたいな。
もし、「表」でよく目につく乃木坂46の楽曲/MVがイマイチ/ハズレになったとしても
その気概と培ってきた制作コネクションが活きている限りは乃木坂46は踏ん張れるでしょう。
「無口なライオン」はType-B収録
「主人公の少女が秘密基地のような場所でガラクタを使って自分だけの居場所を作るのに奮闘してる」
というモチーフ源はこれか、と。
ジャケ写の映りが最悪ですが、この作のウィノナ・ライダーは最高です。
主人公ディンキーの姿はMV中のなーちゃんのキャラ設定にも影響してそうです。
※ちなみに。
次エントリが間に合いそうにないので先んじての緊急のお知らせですが、
乃木坂派のいち牙城:Eテレ『Rの法則』では7/10までアンケートが開催されています。
NHK Rの法則 | 募集中!
「乃木坂46 アンケート」
"乃木坂46の9thシングル「夏のFree&Easy」のカップリング曲
「何もできずにそばにいる」の歌詞の中で、グッときた歌詞とその理由を教えて下さい。"とのこと。
7/14(月)以降またしても乃木坂46特集回が予定されていそうです。
