最悪の「出」はいつまで

※前註
今エントリは、乃木坂46の9thシングル収録曲及びそのMVの内、
「何もできずにそばにいる」「無口なライオン」を観聴きしていない時点で
ほぼ書き上げていたものです。
その2曲も先行公開された現時点では
9th全体に対するボクの印象は大きくプラス方向へ転じましたが、
エントリの趣旨自体には未だ捨て置けない真実性ありとみなし
もったいないということもありリリースしておきます。
近く、とある「ポジ評」をも放つ予定ですのでそちらもどうぞお口直しに。



エントリ64で挙げたトピックを
エントリ69で図らずもいつのまにか昇華/消化していたボクですが、
残り1つのトピックを今回、予想せざりし好ましからざる形で採りあげなければならないことを
至極残念に思います。



『乃木坂って、どこ?』第133回:「9thシングル 選抜メンバー発表!」で
ななみん(橋本奈々未)は   
「たぶんこの9枚めが あたしにとっても結構節目になってくるかな、って思ったので いろんな意味で」
と語っていました。
奈々未先生もしくは「橋本先生」がその当時既に何かを知り得ていてその上での発言だったのか、
それとも単純に交換留学絡みでの
どっちにせよの大きな変化に武者震いを感じての発言に過ぎなかったのか、
それは一介のファンに過ぎないボクには与り知れないことながら
現在その全貌が小出しに徐々に明らかになりつつある9thシングルのデキを概観してみれば
すべてがマズい方向に向かいつつあるのは否定のしようがなく、
それを毘沙門天/多聞天ななみんは蓋然性予測の範囲内で早くから予感していたのでは、と
そして看板番組『乃木坂って、どこ?』においても彼女の元気なさげな表情が続いているのも
そのせいなのでは、と余計かもしれない心配をもしてしまいます。



あくまでいちファンの勝手な戯れ事とおことわりした上で、手厳しい推測の絵図を描いてみますよ?
・AKS/ソニー・ミュージックレコーズ、どちらのどちらへの要請からであったにせよ
 今回の「交換留学」の件はそれに留まらず、
 むしろ楽曲/音楽プロダクトの方向性シフト・チェンジに要があった
・それはソニー色での50万強に業を煮やして/諦めをつけての、
 売れれば何でも式のAKBG流への転換であった
・この場合のAKBG流とは、音楽プロダクトの出来不出来にかかわらず、「ファンの献身」と
 メディア露出の物量作戦にのみひたすら頼ったオートメーション制作/販売方式であり、
 そこでは秋元康氏の詞はもとより作曲/アレンジ/プレイ/サウンドのクオリティは問われることなく
 ただ必要最低限に作られさえすればいい、
 そして売るかどうかは乃木坂メンバー恃み/任せ、というものである
・「ジェネラル」であろうが何だろうがソニー側制作面最高責任者であったはずの今野義雄氏は
 その転換に合わせて「ジャーマネ」的なマネージャーに降格となり
 楽曲制作の統括責任からは外れることとなった
・大きく話題と笑いを呼んだ件の「祭り」は
 どこかしらで何かしらを知り得た毘沙門天の憤りの噴出であり、
 物事が「平常」に戻らない限り彼女の闊達な姿はフルに戻ることはない



過去エントリでもちらほらとだけ触れていますが、ボクは
ソニー側の作曲/サウンド/トラック面での丁寧な仕事を
アイドル・ポップスのフォーマット限界上で望める限り最高のクオリティを誇るものと
高く評価していました。
広い幅に渡る「乃木坂ファン」の一部の音楽好きなら
第一にその「生」のベース、ドラム、ギター音を、その手間暇かけたゆえの純然たる音楽的快感を
高評価理由の一例として挙げるでしょう。
第二にならモータウン、フィル・スペクター、フィリー・ソウル、80'sブリティッシュ等々への
オマージュをこめたアレンジ/プロダクション、ピアノ、ストリングス使いでしょうか。
8thの表題曲「気づいたら片想い」やカップリング曲「吐息のメソッド」「生まれたままで」でも
それらの「聴かれず終い、評価されず終い」になっても仕方のない細部に
手が抜かれることはなかったのです。



AKBかSKEの「夏シングル」そのまんまという感じの表題曲「夏のFree & Easy」、
「これまでになく激しくダンスしまくり」の前評判に
"前例のないファンク曲か?"と期待を寄せていた「その先の出口」、
サカナクションがどうたらと言われていた「ここにいる理由」、
いずれもびっくりするくらいお手軽な、一人のトラック・メイカーが突貫工事で作れそうな楽曲が
主にAKBG提供実績ミュージシャン勢によって用意されているようです。
乃木坂46の「シングル」のウリが、大きくセットのDVD動画作品に依拠するものとはいえ
この「音楽面」でのクオリティ、
「大丈夫?」と多くの乃木坂ファンでさえ問わずにはいられないでしょう。



結果論にはなりますが、
ななみんの所謂「節目」とは
「もし乃木坂46の楽曲面でのクオリティが落ちることがあったとしたら、
 その時でもわたしたち乃木坂メンバーの力は、乃木坂の上り坂を保持していくに足るだろうか?」
という、試金石/踏ん張りどころ/正念場としての「節目」という意味ではなかったか、
そんなゾッとするような後付けの想像をも膨らませしむるイヤな流れを感じてしまうのです。



乃木坂ちゃんたちの歌い踊る姿は、詞/曲のデキに左右されることなくすべてを物ともせず輝く —
乃木坂ファン、さらには乃木ヲタの方々にはそれは当然そうでしょう。
でも、それを初めて、あるいは意識的には初めて観聴きする未ファン、一般の人々は?
「あれっ?こないだのシングルで耳/目にしてたあのイイ感じは?幻覚だったのかな?」
と背を向ける「入りかけ」の人々も数万単位でいるのではないでしょうか?
「乃木坂46のファンは乃木坂ちゃんたちに付いている、では楽曲はどうでもよかろう」 —
それが「AKBG流」の正体だとしたら?
それでもなぜか55万、60万いってしまうとしたら?
寄らば大樹の陰、長い物には巻かれろ、ギャースカギャースカただ楽しめ、クオリティは問うな、
そういうものに乃木坂46がなってしまうとしたら?



くさめくさめ、くわばらくわばら!縁起でもない!
おかしな話を今更しますが、ボクはアイドル・ポップスに元々重きを置かない者です。
だから乃木坂46の「楽曲」が、楽曲単位では売れなくても一向に痛くも痒くもありません。
にもかかわらずそれが、全員とは言わずとも多くの乃木坂メンバーの「懸けどころ」 —
メイン・テーマ、得意科目、依り代、注力対象であるからには、それは良い物であってほしい。
それでも、3曲の収録作のMVが先行公開された現時点でボクが言わざるを得ないのは     
「これは.... ハズレだな!」という容赦のない一言です。
アンダー改め乃木坂セカンド・ラインも血気盛んに猛り立つ今、
こんな地味ながら致命的な「サプライズ」は誰も望んでいなかったのではないでしょうか。
アンチでもなく上からの評論家気取り目線でもなしに、ボクが今望むのは
この9thがそのデキの悪さゆえに初の前作割れを起こし、入魂の挽回の10thが作られることです。
苦言呈し放題の最後にひとつだけポジティヴな希望の材料を挙げておけば、
「何もできずにそばにいる」が、タイトルからしてもう実に乃木坂色ではありますけどね。
残りの収録曲に希望を繋いでおくとしましょう。



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