本人の美意識、他人の美意識、真の美への美意識
これは何も乃木坂46に限った話でもないんですが、ボクは
種々の言説上の場で「色が白い=美・善」という
無頓着な言を見聞きするたびに不快と軽蔑の念を覚えます。
「色が白い=美・善」という命題を真とするならば
杏、ローラ、小島瑠璃子、竹内由恵、西内まりや、森泉、他多数の
人気有名人各氏は醜く悪いとなるんですかね?
敢えてコーカソイドに絞ってみても、ジェシカ・アルバ、ペネロペ・クルス、モニカ・ベルッチ等々
その「小麦色の肌」「浅黒い肌」「オリーヴ色の肌」が
エキゾティックで官能的でスポーティーで云々と
「魅力のいち要素」とみなされている有名人気女優も多いというのに。
そんなリードから今エントリを始めてみたいと思ったのは、
おなじみ『乃木坂って、どこ?』第121回:
「チョコを渡すとしたらどのメンバー!? 乃木坂バレンタイン」で
若様ことわかことワカツキことわかちゅき(若月佑美)が
れかたん(桜井玲香)に美白セットをプレゼントに贈っていたことを
きっかけとしています。
もちろん、わかの好意的行為に問題があるわけではなく、
れかたんが「色白でないこと」を気にしてるというところに危うさを感じる、ってことです。
色白云々といえば
同番組第120回でもみおな(堀未央奈)が気にしてることを口に出してましたし、
どこの何でとは例を挙げずとも
なーちゃん(西野七瀬)まいまい(深川麻衣)が気にしてても不思議ではないことです。
ボク自身は個人的な好みとして、遺伝子由来でもスポーツ等の生活習慣由来でも
女性の浅黒肌、陽灼け肌はむしろ大好きなので、
「惜しい」「あと一歩」「これでもう少しどうこう」などと思うどころか
まさにその肌色・肌質ありきの上で魅力のいち要素とみなせるほうで、
それゆえむしろ「日本の若い女の子たちの美白信仰」みたいなものに
捉われるメンバーの心情があるとしたら、そっちこそ残念だなーと思います。そっちこそ!
それは何も、肌の白い/白くないにとどまることではなく、
髪が黒い/茶色い、髪が長い/短い、などにも絡んで
個々の乃木坂メンバーの「あり方」と「見え方」にも関わってくることですね。
乃木坂46のファンというのはコアであればあるほど
「そのコがそのコであるからこそ、そのコ自身であるからこそ好き」という人が多い、と
(多分に希望的観測を自覚しつつも)ボクなんかは思っているんですが、
「そうでもないファン」にはそうじゃない人も少なからずいる、のでしょうかね?
「ショートカットでモンチッチみたいだった時には好きじゃなかったが
髪を伸ばしたら生駒ちゃん女の子らしくてかわいいじゃん」みたいな?
「れいかのお嬢様っぽい雰囲気が好きなのだが、もっと色さえ白ければなぁ」みたいな?
もし、乃木坂メンバーが耳を傾ける価値のある美意識上の助言なんてものがあるとすれば、
それは何よりも他メンバーからのそれとなくのサジェスト、
次に各現場でのプロのヘア/メイクさん、スタイリストさんの言葉だと思います。
「このコこうこうなんだから、こうこうこうすればもっと良く見えるのになぁ」という
偏見や独断に流れない、精緻で、良かれと思う心から為されるアドヴァイスですね。
パっと思いつく限りでも
その初期に既に「髪型変えたほうがいいよ」と川後P(川後陽菜)に言われていた
というひなちま(樋口日奈)や ※1
2013年バースデイ・ライヴDVDを観ながら"生駒ちゃんはショートでこそ"と
ななみん(橋本奈々未)いくちゃん(生田絵梨花)ゆったん(斉藤優里)に口々に賞讃される
生駒ちゃん(生駒里奈) ※2
2年間伸ばした長い髪を思いきって切ってみたら好評でうれしいと言うまいまい(深川麻衣) ※3
等々と、
自分の「こうでなきゃ」という思いこみと他者からみた「美」にギャップがあるというのも
フツーで、間々ある、あたりまえの、したがって揺れ動いても不思議はないことです。
ましてや彼女たちはアイドル、変幻自在の存在なので「見え方、見られ方」を工夫して
なんならしょっちゅう変えてみてもいいくらいなんですよね。
でも「自分が自分であること、自分らしくあること」は
捨てちゃならない、捨てようにも捨てられないコアであるはずです。
肌の色は、5年10年の生活習慣で変わらなくもないが変えなくてもいいそのコの個性である、
せっかくの凛々しい眉毛は前髪で隠すのがもったいないそのコの個性である、
みたいなことは、誰のファンである人にもひとつふたつ浮かぶものでしょう?
でもそのコ自身が「この個性はイヤ!誰々みたいな別人になりたいの!」とご乱心召されたら
ファンのほうでも「あれっ?その個性ゆえに好きだったのに?」となるでしょう。
自分を嫌っているかもしれない層にまで自分を隠して殺してアピールするより
自分を好いている/好いてくれるかもしれない層にこそアピールは為されるべきです。
そうである限り乃木坂が王道を外れることはありますまい。
われわれファンのほうでも、そのコアが失われない限りは揺るぎなく支持を続けるとともに
新しく立ち現れてきた知られざりし魅力のほうもオープン・マインドで受け入れる、という
ポジティヴな姿勢が要求されるところでしょう。ポジピース!
「美」などという本来的に感覚・主観に基づくものに絶対的な正解/不正解なんてものはありません。
であれば、「生駒ちゃんはこの髪型で相応に女の子らしくかわいくなった」とか
「れかたんは美白を志してはや4年、遂に文句なしの美人に」なんて物言いがあったとしても
それもまたその時々の、受け取る側の、個々人の/なんとなく全体の感想に過ぎないのですよ。
それならば「逃げ」「守り」「隠し」ではなく「撃って出る」方向への変化こそ歓迎すべきもの。
典型例を挙げるなら、まあや(和田まあや)のショートへの変身は鮮やかな成功でしたよね。
輪郭、目鼻立ち、頭身プロポーション、キャラクター等と相まって
「なぜ以前はあのロングだったんだろう?」とむしろ疑問なくらいの順方向の変身でした。
真の美への美意識はそうした、自分のあるがままでありつつそれを活かす方向にこそあるのでしょう。
乃木坂はありのままであれば間違わぬのです。
乃木坂に誤りがなければ俗塵に誤りがあります。
それを厳格に糺すのもファンの責務でございましょう。
※1
『乃木坂って、どこ?』第113回「今年一年を振り返ろう 乃木坂大反省会」より
※2
乃木坂46『【第5部】乃木坂46の1stライブDVDを乃木坂メンバーと一緒に観よう!』
公式チャンネル nogizaka46SMEJ さんから
動画内、橋本イラスト「生駒がショートでキラキラ度10倍増」なども
※3
髪を切りました。 * 574歩 | 乃木坂46 深川麻衣 公式ブログ
麻衣は次23だから〜 ♪ * 575歩 | 乃木坂46 深川麻衣 公式ブログ
プライバシー ポリシー
種々の言説上の場で「色が白い=美・善」という
無頓着な言を見聞きするたびに不快と軽蔑の念を覚えます。
「色が白い=美・善」という命題を真とするならば
杏、ローラ、小島瑠璃子、竹内由恵、西内まりや、森泉、他多数の
人気有名人各氏は醜く悪いとなるんですかね?
敢えてコーカソイドに絞ってみても、ジェシカ・アルバ、ペネロペ・クルス、モニカ・ベルッチ等々
その「小麦色の肌」「浅黒い肌」「オリーヴ色の肌」が
エキゾティックで官能的でスポーティーで云々と
「魅力のいち要素」とみなされている有名人気女優も多いというのに。
そんなリードから今エントリを始めてみたいと思ったのは、
おなじみ『乃木坂って、どこ?』第121回:
「チョコを渡すとしたらどのメンバー!? 乃木坂バレンタイン」で
若様ことわかことワカツキことわかちゅき(若月佑美)が
れかたん(桜井玲香)に美白セットをプレゼントに贈っていたことを
きっかけとしています。
もちろん、わかの好意的行為に問題があるわけではなく、
れかたんが「色白でないこと」を気にしてるというところに危うさを感じる、ってことです。
色白云々といえば
同番組第120回でもみおな(堀未央奈)が気にしてることを口に出してましたし、
どこの何でとは例を挙げずとも
なーちゃん(西野七瀬)まいまい(深川麻衣)が気にしてても不思議ではないことです。
ボク自身は個人的な好みとして、遺伝子由来でもスポーツ等の生活習慣由来でも
女性の浅黒肌、陽灼け肌はむしろ大好きなので、
「惜しい」「あと一歩」「これでもう少しどうこう」などと思うどころか
まさにその肌色・肌質ありきの上で魅力のいち要素とみなせるほうで、
それゆえむしろ「日本の若い女の子たちの美白信仰」みたいなものに
捉われるメンバーの心情があるとしたら、そっちこそ残念だなーと思います。そっちこそ!
それは何も、肌の白い/白くないにとどまることではなく、
髪が黒い/茶色い、髪が長い/短い、などにも絡んで
個々の乃木坂メンバーの「あり方」と「見え方」にも関わってくることですね。
乃木坂46のファンというのはコアであればあるほど
「そのコがそのコであるからこそ、そのコ自身であるからこそ好き」という人が多い、と
(多分に希望的観測を自覚しつつも)ボクなんかは思っているんですが、
「そうでもないファン」にはそうじゃない人も少なからずいる、のでしょうかね?
「ショートカットでモンチッチみたいだった時には好きじゃなかったが
髪を伸ばしたら生駒ちゃん女の子らしくてかわいいじゃん」みたいな?
「れいかのお嬢様っぽい雰囲気が好きなのだが、もっと色さえ白ければなぁ」みたいな?
もし、乃木坂メンバーが耳を傾ける価値のある美意識上の助言なんてものがあるとすれば、
それは何よりも他メンバーからのそれとなくのサジェスト、
次に各現場でのプロのヘア/メイクさん、スタイリストさんの言葉だと思います。
「このコこうこうなんだから、こうこうこうすればもっと良く見えるのになぁ」という
偏見や独断に流れない、精緻で、良かれと思う心から為されるアドヴァイスですね。
パっと思いつく限りでも
その初期に既に「髪型変えたほうがいいよ」と川後P(川後陽菜)に言われていた
というひなちま(樋口日奈)や ※1
2013年バースデイ・ライヴDVDを観ながら"生駒ちゃんはショートでこそ"と
ななみん(橋本奈々未)いくちゃん(生田絵梨花)ゆったん(斉藤優里)に口々に賞讃される
生駒ちゃん(生駒里奈) ※2
2年間伸ばした長い髪を思いきって切ってみたら好評でうれしいと言うまいまい(深川麻衣) ※3
等々と、
自分の「こうでなきゃ」という思いこみと他者からみた「美」にギャップがあるというのも
フツーで、間々ある、あたりまえの、したがって揺れ動いても不思議はないことです。
ましてや彼女たちはアイドル、変幻自在の存在なので「見え方、見られ方」を工夫して
なんならしょっちゅう変えてみてもいいくらいなんですよね。
でも「自分が自分であること、自分らしくあること」は
捨てちゃならない、捨てようにも捨てられないコアであるはずです。
肌の色は、5年10年の生活習慣で変わらなくもないが変えなくてもいいそのコの個性である、
せっかくの凛々しい眉毛は前髪で隠すのがもったいないそのコの個性である、
みたいなことは、誰のファンである人にもひとつふたつ浮かぶものでしょう?
でもそのコ自身が「この個性はイヤ!誰々みたいな別人になりたいの!」とご乱心召されたら
ファンのほうでも「あれっ?その個性ゆえに好きだったのに?」となるでしょう。
自分を嫌っているかもしれない層にまで自分を隠して殺してアピールするより
自分を好いている/好いてくれるかもしれない層にこそアピールは為されるべきです。
そうである限り乃木坂が王道を外れることはありますまい。
われわれファンのほうでも、そのコアが失われない限りは揺るぎなく支持を続けるとともに
新しく立ち現れてきた知られざりし魅力のほうもオープン・マインドで受け入れる、という
ポジティヴな姿勢が要求されるところでしょう。ポジピース!
「美」などという本来的に感覚・主観に基づくものに絶対的な正解/不正解なんてものはありません。
であれば、「生駒ちゃんはこの髪型で相応に女の子らしくかわいくなった」とか
「れかたんは美白を志してはや4年、遂に文句なしの美人に」なんて物言いがあったとしても
それもまたその時々の、受け取る側の、個々人の/なんとなく全体の感想に過ぎないのですよ。
それならば「逃げ」「守り」「隠し」ではなく「撃って出る」方向への変化こそ歓迎すべきもの。
典型例を挙げるなら、まあや(和田まあや)のショートへの変身は鮮やかな成功でしたよね。
輪郭、目鼻立ち、頭身プロポーション、キャラクター等と相まって
「なぜ以前はあのロングだったんだろう?」とむしろ疑問なくらいの順方向の変身でした。
真の美への美意識はそうした、自分のあるがままでありつつそれを活かす方向にこそあるのでしょう。
乃木坂はありのままであれば間違わぬのです。
乃木坂に誤りがなければ俗塵に誤りがあります。
それを厳格に糺すのもファンの責務でございましょう。
※1
『乃木坂って、どこ?』第113回「今年一年を振り返ろう 乃木坂大反省会」より
※2
乃木坂46『【第5部】乃木坂46の1stライブDVDを乃木坂メンバーと一緒に観よう!』
公式チャンネル nogizaka46SMEJ さんから
動画内、橋本イラスト「生駒がショートでキラキラ度10倍増」なども
※3
髪を切りました。 * 574歩 | 乃木坂46 深川麻衣 公式ブログ
麻衣は次23だから〜 ♪ * 575歩 | 乃木坂46 深川麻衣 公式ブログ
