地獄先生ななみん その2

さて、間がちょっと空いてしまいましたが
地獄先生ななみんの続きで
『乃木坂って、どこ?』の第89回:「子供たちの悩みに答えよう 乃木坂こども相談室!」の
橋本奈々未先生の講義の残りのご紹介いっときましょう。



女子生徒「なんで涙が出るの?」
橋本先生「なんで涙が出る?(復唱)」
「んとねー 悲しい時に出る涙は たぶん 悲しすぎたら」
「(鼻の付け根 - 眉間をつまみ)なんかこの辺が痛くなんない?」
「なんか "ほんと意味わかんない"ってなったら(わななく演技をしながら)」
「なんか(耳下リンパから頬、眉間へと両手を這わせ)この辺からこの辺まで痛くなる」
「(画面外で)わかる!?」
「(女子生徒に首を振られ)痛まない... そっか あたしだけかな じゃあ(失笑)う〜ん」
「(気を取り直して)涙にきっと 嫌な感情が 入ってくるんだよ!」
「で それで 嫌な感情をそこから出してるんだよ」
「だから きっと 涙、悲しいとき涙出て」
「嬉しいときの涙は 嬉しすぎて パンクしちゃいそうだから出してるんだと思う」
(以上、両手で素早く弾んだ手振りとともに)
男子生徒「じゃあ 最近泣いたのっていつですか?」
橋本先生「んとね 先週ぐらいに出た」
男子生徒「なんでですか?」
橋本先生「プリンシパル公演っていう なんか アイドルの活動を ちょっとやってたのよ」
「そしたら あの 自分の不甲斐なさがなんか悲しくなって涙が出た ...かな」
「(その男子生徒に)そういう体験したことある?」
男子生徒「ないです」
橋本先生「(一瞬机の名簿に目を落とし)これからたくさん 待ってるよ(軽い薄ら笑い顔で)」
(教室生徒たち笑い スタジオ笑いと「コワい〜」の渦)
男子生徒「あの コワいです 先生(軽く吹きつつ)」
橋本先生「ご ごめんね(吹きつつ)」
「でも みんなと仲良くなりたいから ありのままをさらけだしてる ...ね?」
「仲良くなれてるかな?」
全生徒「・・・(沈黙)」
テロップ「し〜ん。」

前質問に引き続き、そしてさらにエンジンがかかってきて
ちょこまかした素早い身振り手振りが増し、けったいで素っ頓狂な可愛さ全開です。
「涙と痛み」のくだりでは変な人かつ妙に艶っぽく、
「アイドルの活動」のくだりでは両の手のひらを胸の前で合わせて乙女ライクなポーズ、
「みんなと仲良くなりたいから」のくだりでは"ノっていこうぜ〜"みたいに両親指を立て、と
無意識で出てるらしき身振り手振りで
頭が良くて感性豊かでコミュ欲旺盛、なのにどこかヘン、という
奈々未先生の奇妙で独特な魅力が遺憾なく発揮されています。
また、「悲しい時に出る涙は たぶん 悲しすぎたら」と抽象的なたとえ話に行くのかと思いきや
眉間をつまんで物理的・生理的な話になぜか急カーヴで脱線、だとか
「これからたくさん 待ってるよ」の時にはおそらく名簿でその男子生徒の年齢を確認してる、とか
直感的な反射思考と論理的で演劇的な思考が混じり合った思考回路が面白さの素なんですね。
いったん口と頭がある方向に走り始めたら、
行き着くところに行き着いてしまうまで自分でもその思考と言葉の走りを止められない。
そして、自分の口が勝手に先走って言ってしまってる言葉に自分で吹いてしまっている、というのが
そのおもろかわいさに拍車をかけてるわけです。
加えて、この話のシメの「みんなと仲良くなりたいからありのままをさらけだしてる」という言葉は
まさに『乃木坂って、どこ?』を初め多くのTV番組で見える彼女の魅力のあり方を象徴するような
姿勢の表れであって、さらに言えば乃木坂46全体の魅力にも言えることだと思えます。



さて、最後はいよいよ問題の「地獄」講義。
橋本先生「はい 次の質問ある人?」
(女子生徒が挙手)
橋本先生「お!ななみちゃん 同じななみだ」
女子生徒「人は死んだら どうなるんですか?」
橋本先生「死んだら(斜め上方を仰ぎ見て)んと 日本では主に火葬なんだけど」
(スタジオ笑いと「ガチ ガチ」の渦)
橋本先生「身体は そうやって いろんな形で 処理されるけど」
「どうなりたいって思ってるのは やっぱり自由だと思うから」
「死んで 魂は 家族のそばにいたいとか天国に行きたいとか そこに 信じてるところに行くと思うよ」
女子生徒「じゃあ 地獄って本当にあるんですか?」
橋本先生「そう、それね。わたしもね(机の名簿をのぞきこみながら)」
「ななみちゃんくらいの 9才ぐらいの時に考えたことあるの」
「だけど 天国がどんなところで地獄がどんなところかも分からないでしょ?」
「もしかしたら(両腕を開き世界を示し)今生きてるこの世界が 地獄かもしれないし」
(スタジオ笑いと悲鳴とガヤの渦)
(スタジオ設楽氏「なんかスゴいね、橋本。なんか独特の世界観をこどもに押しつけてるよね」)
橋本先生「(不分明 オフ気味で)いや、わかんないよ? けっこう うふふふふ」
「生きてたらツラいこととか楽しいこととかあるけど」
「やっぱね そのツラさの感じ方とか 楽しさの感じ方とかで 天国にも地獄にもなるから」
「死んだ後も同じなんじゃないかなって その人の感じ方かなって ...思う」
(授業終了の鐘)
「ありがと 仲良くなれたかな?」
「(右手で挙手を促しつつ)(無反応を見て)だいじょぶ?」

もう、たとえ構成作家ががんばって作ってもここまで面白くはならないだろうという
異次元の面白さ爆発です。
そして、見過ごしてはならない重要な点は、
奈々未先生はけっして面白がらせようとか笑いを取ろうとか思ってやってるわけではないのに
普段からいろいろ感じ考えていることをできるだけ精緻に真剣に伝えようという段になると
周りから見たらストレンジでビザールなおかしな話に突き進んでしまう、という点です。
それ即ち、橋本奈々未の個人として人間としての「素」の魅力であって、
それゆえ、バナナマンも他メンバーも、この時かぎりの初対面の小学生子役たちも
そこにこそ魅きこまれゾクゾクハラハラするようなスリルと笑いを味わい
「何この人、面白すぎる」「さすがななみん、いつも通り、かつ絶好調だなぁ」と
好奇心と愛と尊重と慈しみを持って眺めていられるわけなのです。



そんなこんなでこのボクは、橋本奈々未ちゃん/ななみんのことを
「ななみん」というニックネームが似合う美しくかわいらしく色っぽい若い女の子
というふうにみなすだけでは済まされない人物、と感じます。
この胸の内の、敬意と驚嘆と愛と恋情と崇拝と、そしてなぜか心配とからかいの念をこめれば
個人的にはあくまで「奈々未先生」という呼称を用いていかずにはいられないのでした。





みんなが待ってた誉れ高きこの神回は『推しどこ?』橋本奈々未篇に収録。
特典のいくちゃん(生田絵梨花)との副音声トークは
全く似てはいないながら心奥で通底する2人のメンタリティが
シャレの利いたイジり合いコミュニケーションの内に響き合う最強トッピング。








  

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