乃木が世は久保に矢久保に受け継がれ


異性の目を恐れるな
心の声に従え
理性の罠にはまるな
君はヤバい〇〇なのであーる!
ー 上坂すみれ「ヤバい〇〇」より



どうも。(©︎梅澤美波)

いや〜、ブログの更新を2ヶ月以上も怠ってしまうと
まず書き出しから迷い惑い手を付けるのも億劫、となってしまいがちですね。
しかも前回エントリからのその2ヶ月強には大きなトピックがいくつも続けて、だったりしますし。
アレをまず書かなきゃ、でもコレはデカいな、いやソレは地味ながら重要だぞ? ー とか考えてると
もうむしろ「書かない」という選択もアリなんじゃないか、みたいに思えてくるわけです。
でもそんな時こそ、みなみん(梅澤美波)発案のこの「どうも。」ですよ。
万感の想い去来する中ああでもないこうでもないと考えた末の
悟りにも似た境地で発される「どうも。」。
ブログ不更新1年という不倒記録に迫ろうかという齋藤飛鳥さんにはもちろん、
久保ちゃん(久保史緒里)や葉月(向井葉月)ややくぼっち(矢久保美緒)あたりにも
オススメしたくなる見事な書き出しメソッドだと思えますね。



そんなわけで、全ての言い訳をすっ飛ばし、とりゃあ ー
「今月の琴子」!
「今月」ってわけでもないですが、去る2020年10月14日、青天の霹靂で
声優の豊田萌絵さんや石原夏織さんの所属するスタイルキューブに所属し
声優活動へのスタートを切った琴子(佐々木琴子)。
リスペクトゆえにむしろナシ、という従来よりの言説からの予測を良い意味で裏切るこの快報、
琴子ファンの同志諸君には、なんというか、涙モノの弩級トピックでしたよね。
卒業にまつわる全ての不安、全ての怨嗟、全ての呪詛が軽々と吹き飛ぶ大団円。
告知された『アニメイトタイムズ』のインタヴュー記事にも先駆け
去る11/18(19未明)にはいわば ”古巣” のニッポン放送『ミューコミプラス』にも出演、と
新人声優(の卵)としては破格の上々の滑り出し。
阿澄佳奈さん、豊田萌絵さん、石原夏織さん、佐倉綾音さんからの
各ラジオ/ウェブ・ラジオでの言及もありがたいものでした。
去る7月に『第2回松屋復刻メニュー総選挙』で「シュクメルリ鍋定食」を1位に推し上げた
影の立役者でもある琴子なので
「この冬」に予定されているシュクメルリ鍋定食のスタートに絡んで
TV/ラジオCMなり店内キャンペーン放送なりで琴子の声優仕事デビューあるんじゃないカナ?と
同志諸君には松屋公式ツイッター・アカウント@matsuya_foods のフォローもお薦めしときます。



対して、もしかしたらもう1回くらい、改めて採りあげるかもしれませんが
かなりん(中田花奈)の卒業&乃木坂LLC所属は
ちょっと意外っちゃ意外、めでたいっちゃめでたい、でもじゃっかし不安っちゃ不安、という
ボクにとってはアンビヴァレントに感じられる結着となりました。
過去エントリでもツイッターでも一貫してずっと公言してきているように、ボクは
かなりんの知的でメタ視点で利他愛と面白がり精神溢れる「総合タレント」の部分を応援し、
またかなりん自身の側でもそのあたりの自分の実力・実績・素養は自覚してきたものと思っていたので
“「アイドル」としての終焉はわたしの芸能キャリアの終焉、あとはお仕事がある限り受けるのみ”
と大意で取れる彼女の別辞には、少なからずショックと無念の思いを抱かずにはいられませんでした。
ぶっちゃけた話、
ボクは「単なるアイドルの単なるアイドル活動」に生涯1度も興味を抱いたことがない人間なので
「”ステージ” で歌って踊って喝采を浴びて」みたいな狭義の「アイドル仕事」が
それほど重要でそれほど面白味のあるものだとは思えず、
よってもって、むしろこれからより自由に幅広くが期待できる(はずの)中田花奈の活動が
なぜかなりん自身にはそれほど「響く」ものにはならないのだろう、と解せないのです。
もちろん、かなりんのアイドル愛、アイドル志向、アイドルたることへの少女期からの夢、を慮れば
オトコのボクには理解できかねる大きな何かがあるのだろうとは推し量れはしますが ー
いや、ボクごときがいまさら詮無く必死にかき口説くよりはむしろ
宮瀬玲奈ちゃん(22/7)あたりに愛ある応援バック・アップをお任せしたいと思います。



ー と、エントリ・タイトルと一見関係ないマエセツで随分紙面を食ってるように見えるでしょうが
乃木が世は久保に矢久保に受け継がれ!という一種の煽りコンセプトは
そういう背景あってこそ必然的に立ち上がってくるもの、なのですよ。



これはもう、順当に何の問題もなく事が進めば1週間以内には発表・告知があることでしょうが、
ニコニコ生放送の『生のアイドルが好き』略して『生ドル』は
2020年11月度分から、中田花奈MC卒業に従い
さゆりん(松村沙友理)の新相方MCを迎えての新体制でリ・スタートするわけですよ。
過去に幾度もさゆりん・かなりんどちらかの不可避的欠場回=代打MC回はあったものの
そのコアにはこの『生ドル』という番組特有の治外法権感に適した代打メンバーMCという線はあり、
したがってそこに、”運営推し” メンバー代打MC毎回投入みたいな御都合主義的施策を打ってしまうと
『生ドル』が『生ドル』でなくなってしまうという危険さえあるわけです。
そ・ん・な・な・か!
実にもう13ヶ月強が経っていますが、2019年10月6日のやくぼっち代打withかなりんの第77回は
測り知れない意義を持つ神回と言えるのです。



さすがにいまさら再現実況系エントリを長尺で物すのは自重しときますが、
ゲストに4期生3人:ゆな(柴田柚菜)・やんちゃん(金川紗耶)・さぁちゃん(掛橋沙耶香)
を迎えてのこの回のやくぼっちは
「矢久保美緒の勝手にツインテール」
「矢久保美緒の4期生アゴ乗せられ心地ランキング」
「矢久保美緒の私のために争わないで」
「矢久保美緒のもぐもぐカメラ」
と激ヤバなコーナーを立て続けに放ち、
通常回のぶっ飛び暴走鉄砲玉担当であるさゆりんの穴を埋めるべく八面六臂の活躍を見せます。
殊にボクがそのやりたい放題のヤバ武に大笑いさせられたのは「矢久保美緒の私のために争わないで」。
パリピ系チャラ男に扮するゆな、真面目な学級委員長系男子のやんちゃん、
さわやか系幼馴染男子のさぁちゃんの3人から争奪戦の対象とされ悩むモテモテ女子、という
古の河合奈保子さん/竹内まりやさんの「けんかをやめて」を踏襲するようなベタで身勝手な企画。
そしてエンディングはあろうことか「私のために争わないで〜!」とキメ台詞を叫ぶだけという締め!
3人に演技・説得力を競ってもらって1位を選ぶ、わけでもなく
してやったり感と苦笑と照れ顔で唐突に終わるというそのナンセンス武に
3人は、イェ〜イ、くるくる、コメント確認、ヤバいよ〜、と席に戻っていいものかどうか惑い、
かなりんの「すごい企画ですね〜 これでたぶん正解なんでしょうね」でなんとか着席するのでした。
ちなみにボクはこの時「これぞ生ドル!事故という名の成功!」とコメントしており
それをかなりんが鋭く見て取り拾ってくれたのに格別の喜びを感じたものでした。



そこから1ヶ月後の2019年11月7日の第78回『生ドル』のイントロ・トークでは
さゆりん・かなりんによる前回の振り返りでやくぼっちMCに関しての絶賛の辞が。
松村「それ聞きました なんか スタッフさんから 矢久保がめちゃ頑張ってたよーって」
中田「あ 聞いた? すごかった ホントに たぶん 今まで こう その さゆりんの代わりに
こう 出てきた あの メンバーを けっこう何人も見たけど あの いちばん あの 大変だったと思う」
「なんか矢久保ちゃんのコーナーがすごい多かったというか 矢久保ちゃんが頑張るコーナーが多くて
ただ でも やっぱ矢久保ちゃんさ アイドルが好きじゃん?
だからかわいい子のかわいがり方みたいなのが 矢久保ちゃんの中にあって
で その 他のアイドルさんじゃなくて 4期が出てるから
そのたぶん同期のね たぶん一緒に暮らしてるメンバーだと思うんだけど そのかわいがり方もね なんか」
松村「えー その時はスイッチ入れてたんや」
中田「そう スイッチがすごい入ってんなと思って だからちょっと面白かったです」
松村「なんかさ 4期ちゃん 1日の日記? なんか反省?みたいな なんか送ってるらしくて スタッフさんに
それに すごい そのさ『生ドル』に出た子が
『矢久保が自分の身を削って頑張ってる姿に感動しました』とか
なんかホントに『矢久保は自分を捨てて頑張ってるのが本当にすごいと思います』ってみんな書いてて
すごいなーって思った」
中田「やっぱそうだよね たぶんそう そうだろうなと思った
なんか矢久保ちゃん けっこう 4期の中では たぶん 『リーダー』じゃないけど たぶんちょっと
引っ張るようなタイプの人だと思うんだよね たぶん 聞いてるところによると
けっこう しっかりしてるというか 4期の中だとすごいしっかりしてるタイプーー
たぶん 『自分の仕事だ』と思って もしかしたら振り切ってやったのかなって思っちゃった ウチも」
「なんか『生ドル』のその やっぱね アイドルがアイドルをかわいがるね
それをお届けしてる番組じゃないですか けっこう  それならではで
すごいよく『生ドル』をよく知ってくれてるなって思っちゃいました ウチは 嬉しかった」
ー これはもう、最高級の、これ以上ないってくらいの褒め言葉ですね。
結果的には、ここで予測的に話されていた矢久保回や3人MC回は為されず終いとはなりましたが、
時系列的にはもうかなりんが卒業をスタッフ側に打診していた時期にあたるやもしれず
“私の後継MCならぜひ矢久保ちゃんに” というそれとなくのメッセージだったとも取れるでしょう。



思いがけず聴き書きメソッドに力が入って紙面を食ってしまいましたが ー
言わんとするところはもうお判りでしょう。
「リーダー」ならぬ「プレゼンター」、
もしくは「プレイング・マネージャー」的な役割がやれる乃木坂メンバーというのは
昨今の乃木坂でめっきり如実に減っていってしまっている人的リソースであり、
また、なけなしにギリギリ「居る」としてもそのカヴァーできる人数/メンツが限られる、というのが
現在の乃木坂の危惧すべき状況の、もしかしたら最大のコア問題なのです。
たとえば真夏さん(秋元真夏)が、あしゅ(齋藤飛鳥)が、まいちゅん(新内眞衣)が
たとえ体2つ分3つ分働こうともカヴァーしきれない人数/フィールドが今の乃木坂にはあり、
突貫スパルタOJTを以ってしても、みなみん(梅澤美波)かっきー(賀喜遥香)にも限界はある。
そんな中、自身のヤバ武とプレゼンテーション力と場の成り立たせ力を併せ持ち
『46時間TV』や『乃木坂上り坂』で蛮勇と有能さを見せつけてきた久保ちゃんや
それを受け継ぐポテンシャルを初の大舞台で垣間見せたやくぼっちこそ、
去りしかなりん、現在でものさゆりん、少し前までのあしゅが受け持っていたような
引っかき回し&アンカー兼任のコンテンツ・メイカー役としてフィーチャーされるべき人でしょう。
笑いとエロティシズムとスリルと人間理解とナンセンス溢れる美と武の乃木坂を残す気があるのなら
運営さんにはそこらへんのところを今一度考えてみてほしいものです。



書き終えてみればリード雑談も不要だったかなと思えるほどの
こんなにも長文本当に申し訳ありません...







  

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