坂道合同オーディション、エントリーNo.71、”小麦ちゃん” が天下を響動もす


歴史の転換点がどこにあるかを見極めるのは後世の史家の職分なれど
溢れる感慨が言霊を引き出す
貴公はついに漢朝を生き返らせ
この乱世にひとつの終幕を与えた  (宋忠)
ー『蒼天航路』 その二百四十二 より


侠者たちよ 天下を響動(どよ)もせ  (顔良)
ー『蒼天航路』 その百五十二 より



いやあ、驚きましたね、
8月14日17時から始まった、17日19:59までの『坂道合同オーディション』のSHOWROOM配信。
80人強の有望な美少女、個性派が候補として登場する中
圧倒的な支持と評判を集めてるのはエントリーNo.71、
大阪府の中学1年生、12才、身長163cmのソフトボール部員の通称「小麦ちゃん」。
ボクとしてもこのブログとしてもいささか異例のことながら
どっちみち来たる日曜8月19日、もしくはその翌日には合格発表が為されることながら
勇み足にこの「小麦ちゃん」を採りあげておきましょう。



過去には、けやき坂1期生、乃木坂3期生、けやき坂2期生の最終直前審査、もしくはその一要素として
開催されてきたこのSHOWROOM配信、
ボクはこれまでロクに観た験しがありませんでした。
ひとつには、あくまで「確認」「観測気球」程度の非・審査であろうという予測、
ひとつには、結果的に落ちる候補の子に思い入れを持ったりしたらつらかろうというもやもや感から。
でも、今回のこれには大きく異なる面があって、
それは、乃木坂/欅坂/けやき坂の合同オーディションであるため
このSHOWROOM配信への人々の反応をも
「運営」はフィードバック情報要素として参照/活用する目算なのかも、という点です。



ぶっちゃけた話、ボクは
最近6〜12ヶ月ほどの状況を観るに三者の中でいちばん危うい、
したがってそれだけいちばんサムシング・エルスを要しているグループは欅坂46だと思っています。
今泉佑唯ちゃんの卒業が決まり、志田愛佳ちゃん・原田葵ちゃんの復帰も未だ定かならず、
古の天才ソングライター:YUIの(一旦)引退を招いた戦犯:今野義雄氏が
「ティーンのカリスマ」路線と「アイドル」路線の狭間でアクロバティックな自転車操業を繰り返し、
織田奈那ちゃん長沢菜々香ちゃん齋藤冬優花ちゃん鈴本美愉ちゃん等の勇将がその武をもてあます ー
そんな状況下ではむしろ46±α人への大幅増員・再編成での新スタートも考えられますからね。
実際、欅に20人前後プラス、けやきにも20人前後プラスみたいな
ファンには「暴挙」と言われそうなことをやったとしても
じゃあ乃木さんはどうなんだってことも言えるじゃないですか。
乃木坂さんが今の天下の乃木坂さんになったのは
48Gでは宿痾だった「アンダー」制度を物ともしなかった個々の強さゆえでしょう。
それに、人数が多いゆえにむしろ
風通しの良さとゆるふわに重層的・順列組み合わせ的にポジティヴな人間関係が多種多様に成立する
ってこともありますし。



そりゃあボクだって「弾数揃え」「数射ちゃ当たる」「ロケット鉛筆」商法には以前から反対ですよ。
でも今回、どこ坂に何人くらい採る、応募者の意向への応非は水面下、SR配信には80人強、と来れば
乃木坂はともかく
欅坂・けやき坂は「順当に〇〇坂46」に増強、となっても不思議はないじゃないですか。
そして企画倒れ、というかどこかの的外れな乗っかりにすぎない吉本坂46なんてお戯れは除き
ソニー・ミュージックレーベルズが3つの坂道グループを抱える、その環境がやっと整ったのだ、と。
「メンバーが泣く」のはボクだって見たくありませんが
泣く姿さえ正しく美しく気高い、それゆえの支持の累積と拡大という図を
乃木坂はずっと見せてきましたからね。
これは現在のひらがなけやきちゃんにも言えることだと思います。



さて!リードが異常に長くなりましたが!
そこで件の「小麦ちゃん」ですよ。
ボクはSHOWROOMという場/業者を一貫して胡散臭く思い信を置いていない者ですが、
8/14の第1配信での彼女との鮮烈な偶然の出逢いには
「乃木坂入り」前に熱を入れていた『ニコ生』で、光る素人生主の数々に出くわした時分の思い出や
『すイエんサー』で実質デビューを目撃した時のこじるり(小島瑠璃子)を想い起こさせられました。
それ即ち、おおやけとわたくしが乖離なく一体化していて
個人たる自分がそのまんまでパブリックな場で通用し、受容されるという理想の自然なアイドルネス。
『乃木坂って、どこ?』や『欅って、書けない?』でプロの手練れの芸人さんと各企画に
人間個人としての面白みを探り探りで引き出してもらう内にその魅力が開花していった
乃木・欅・けやきの各メンバーに
自分発信の無手勝流の数時間で一気に追いつきスタート地点に立つような破格の武。
推しメンはてち(平手友梨奈)あしゅ(齋藤飛鳥)という彼女、
ボクはもちろん、というかどっちかと言えば、乃木坂びいきの者ではあるものの
彼女をぜひ乃木坂へ!とはそれほど拘りません。
直近16(木)の19時からの配信でも ”平手さんとWセンターをやりたい” と公言する彼女ですしね。
第一志望と目していい欅坂に行くもよし、第二志望と目せる乃木坂に行くもよし、
はたまた年齢的に順当と言える、あるいは「ハッピーオーラ」繋がりでけやき坂に行くもよし、
はっきり言ってどの坂に行っても強力な戦力、そしてカンフル剤になるでしょう。
ツイッターでの尋常ならざる多さの言及を見ても
それぞれの坂ファンからの ”ぜひウチに” 言説と並んで、
”どこ坂に行っても応援する” ”小麦ちゃんを応援するのにその坂を追う/追い直すことにする” 旨の
アンビヴァレントかつ不思議ポジティヴな言説が見られます。
「わが坂かわいさ」からの引く手と同時に、小麦ちゃん自身の幸せと未来を祈る親心が目立つのです。
この天下の民の無条件の愛おしみを惹起する未知数のパワーは
欅・けやきを増員拡大するにつけても、乃木の次次世代をじゃっかし補充するにつけても
想定を超えるまでの「外」への訴求力を付け加えてくれるにちがいありません。



坂道シリーズのどれにも、今回の合同オーディションにも特に興味なかったという一般ツイッタラーが
小麦ちゃんの印象からよく挙げる名前は大友花恋ちゃん、西内まりやちゃん。
純朴日灼けおこちゃまに見えて、実は端正な目鼻立ち、Tシャツ姿でも分かるモデル適性体型。
配信を1分も観れば伝わる飾りげなくあけっぴろげで人懐っこい人当たりと
時に奥に垣間見える切実な希求。
“勉強も運動もできへんから期待されたことがなくて
アイドルとかそういう世界にいる人たちってキラキラしてるように見えるから
そうやって期待されて、その期待以上のものを出せるような人になりたい”
と視聴者に答えて志望動機を語る小麦ちゃんもまた
やはり乃木坂/坂道のメンタリティ伝統を自然に継承する正当派チルドレンです。
しばらくは内外に少なからぬ阿鼻叫喚を生み出しかねないとも覚悟の要ありな今回の新規加入劇ですが
ボク的には、この小麦ちゃんの発掘だけでも甲斐はあったと見越しているのでした。



  






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