華のあすか組は諦めるべきなのやも、もしくは再編の機にあるのやも知れぬ
同胞 家臣 一族 拠城
すべてが穿たれ 消え失せてゆく
だが
輩(ともがら)よ どうだ?
おまえに讃えられた錦は まだ曇りなき光を保っておろう (馬超)
ー『蒼天航路』 その三百二十八 より
エントリ・タイトルに冠した「華のあすか組」というのは
ボクが願望を仮託して言ってるだけの、実在しない軍団です。
もう1年も前、というかまだ!?わずか1年前に
華のあすか組に俟たれる個の力の乱舞
個の帰るホームとしての乃木坂学園と華のあすか組の胎動
で、このコンセプトをぶち上げた時から、あまりに多くの逆方向の変化がその後あり
そこから「諦めるべきなのやも」というネガティヴ方向のエクスキューズを付けざるを得ませんでした。
しかし諦念に達する事は決して悪い事ではないですからね。
むしろ飛鳥ちゃん(齋藤飛鳥)はそういうツッツキを好む人でもありますし。
と言いつつボクは、「再編の機」のほうにまた懲りずに期待を懸けてしまいます。
いおり(相楽伊織)が卒業し、ひなちま(樋口日奈)がブーストを得てソロ仕事を増やし、
純奈(伊藤純奈)が舞台仕事に適性とやり甲斐を見出し、となった今でも
あしゅの笑いと言説の武に恃まれるものはまだまだ大きいはずなのです。
ごくフツーに順当に考えれば、今やまいやん(白石麻衣)なーちゃん(西野七瀬)と並ぶ
“乃木坂3大アイコン” となったあしゅを、選抜フィールドでしか使いたくないというのは
いかにも「運営」が採りがちな基本方針ではあるのですが、
ではさて、リソース配分/投入 > 順当な見越した成果、という回収パターンが
現在の拡大化した乃木坂マーケット、あるいは坂道マーケットで
それほど計画的に時系列・露出機会正比例型で続けていけるのか、というのは疑問に思います。
乃木坂46の21stシングル・センターの齋藤飛鳥、
10月5日公開の映画『あの頃、君を追いかけた』の主演女優の齋藤飛鳥、
それに付随しての露出機会で「今更ながら初めて気にした」という「一般」の人々が果たしているのか?
『JJ』’18年7月号から専属モデルの樋口日奈を紙面で、あるいは芸能ニュース・サイトで見て
「今更ながら初めて気にした」という「一般」の人々が果たしているのか?
キモヲタ・ドルヲタでありながら異様にアンテナが鈍いという珍奇な人でない限り
「ああ、また乃木坂さんね、乃木坂さんの快進撃の一端ね」で済ませてしまうのもまた
一般の人の普通のあり様でしょう。
女優の浜辺美波ちゃんに、白石聖ちゃんに夢中!という女ヲタさんたちからすればなおさら。
そのような絢爛たる倦怠と停滞の極みに求めるべきはむしろ
「もしかしたら今生きてるこの世界が地獄かもしれないし」で通りすがりの一般の人をも瞠目させた
かの橋本奈々未さんのような、破格の人格に依拠した言説の武なのではないでしょうか。
美しすぎて戦ではない......か!
そのような言葉を吐くものは この関羽の理で量ることはできまい
今 この劣勢の極みにわれらが求めるべきは そのような
まさにそのような異形の才か (関羽)
ー『蒼天航路』 その百八十九 より
一方、飛鳥さんとも選抜仕事とも遠く離れたフィールドで
非乃木坂ファン・未乃木坂ファンをも含む世間の耳目をやにわに引いた
何度目かの謎の琴子(佐々木琴子)センセーションが6月7月に立て続けに起こりました。
6月13日、文化放送『レコメン!』の「女性アイドル顔だけ総選挙」での第2位獲得。
同24日、声優:豊田萌絵さんのラジオ番組『豊田萌絵のアイドル畑でつかまえて』の
ライヴ・イヴェント「さかもり」での佐々木琴子推しコマンドの発令にどよめくアニメ/声優ファン。
7月16日、前代未聞、撤収後の握手会会場から『SHOWROOM』の「のぎおび」配信、
さらに前週からの宛名なし宿題ツインテールを却下、さゆりん(松村沙友理)に身代わり依頼、
かつ出題者:美月(山下美月)に罰として(笑)筆記係を下命、の蛮勇。
そして駄目押しとばかりに、7月18日の『猫舌SHOWROOM』での
かりんちゃん(伊藤かりん)絢音ちゃん(鈴木絢音)との配信で指原莉乃氏超えの視聴者数歴代1位。
運営のウィン-ウィン営業とも乃木坂内序列とも無関係なところで
天下の民の面白がり好奇心を惹起する琴子の器の力ゆえのゲリラ的戦果と言えるでしょう。
これはボクの単純に主観に基づく好みの問題に過ぎぬのやも知れませんが、
看板ラジオ番組『乃木坂46の「の」』がフリーキーな爆笑回に欠けるものになって久しく思います。
過去エントリ:
わざとやってます感の魔術師 — 齋藤飛鳥の粋なアイディア伝染す
無礼講空間の魔術師 — 齋藤飛鳥の愛の合気道承伝さる
で、熱をこめて採りあげた10代目MC未央奈(堀未央奈)時の ’16年4/10の第158回の後、
飛鳥先生は第179回、第196回(いずれも未央奈MC)以降、『のの』に出演していません。
多分に勝手な願望として「次こそ純奈MC、今度こそさすがに純奈MC」と度毎に懸けていたボクですが
前例のない4クール連投の未央奈に続いたのは
11代目みりあ(渡辺みり愛)2クール、12代目さゆ(井上小百合)1クール、
13代目ひなちま(樋口日奈)3クール目に突入、という実際でした。
「なぜ2、3、4クール?」というのは客観的に見て(©︎理佐ママ)推しファンでも抱く疑問でしょうが
別段、未央奈・みりあ・さゆ・ひなちまのMCがどうのということではありません。
ただ、「運営」はどうも『のの』を
次なるラジオMC候補者に場数を踏ますOJTの場として利用する方向に舵をチェンジしたフシがあり、
加えて3期生&3期生、1期生&3期生というゲスト組み合わせも目立ちます。
もちろん、乃木坂の力というのは個の発露、及び特定の個&個による思いがけないハネにあり
3期生にとってその発掘が喫緊に必要であるのも宜なることですが、
正直、パフォーマンス自体を問うならば7代目あしゅMC、9代目きいちゃん(北野日奈子)MC時の
フリーキー&タブー・ブレイキングな面白みは失われて久しいと言わざるを得ないでしょう。
と、まあ、中立的なフェアネスを担保するような検証が長くなりましたが
次(望むらくは14代目、10月クールから)は純奈MC!
序列無関係にお戯れが盛り上がる、また、まだ組み合わせの妙の知られざるメンバー群をゲストに!
で手打ちとしましょうや、運営さん!
以上のことから(非論理的)、新生・華のあすか組が生まれるとしたら
その必須にしてキラーなコアは飛鳥・琴子・純奈、となるはずなのです!
そしてもちろん、そこに再集結するのはきいちゃん、みりあ
新加入もしくは再加入するのはてぃーちゃん(川後陽菜)、絢音ちゃん、りりあん(伊藤理々杏)
ってところでしょうか。
ちなみに、敢えてまいちゅん(新内眞衣)、未央奈、ひなちま等をここでは数えないのは
既に彼女たちにはその他のフィールドやタスクが立て込んでるくらいに十分なためです。
「おい、またか。純奈は分かるが、おまえはそうやっていつも牽強付会で琴子、琴子、琴子だなw」
という声も聞こえて来そうですが、ちがうんです、ちがうんですよ?
これは注意深いファンも、そしてそういうことには目敏いアンチのみなさんも気づいてることですが
さすがは「親友」だけあって、あしゅと琴子にはまたひとつただならぬ共通点があるからなのです ー
卒業してゆくメンバーに関してブログで語らない、という。
何かを書こうとすれば、何もかもを書かずにはいられなくなり
そうなれば多かれ少なかれ運営の「検閲」で弾かれるのであり
であれば当たり障りのないはなむけの言で済ませておくのが無難であり
だが本心からの言葉を十全に書けないのであれば、いっそ何も書かないほうが誠実なのではないか ー
2人に共通する頑ななまでの意志はおそらくそのようなものであり、
そうであればこそ、運営の意向に左右されない影の軍団:華のあすか組のコアに相応しいと思うのです。
泣けば心を洗い流してやがて笑えるはずなのに、心中に他者の無念をも抱え込んで忘れない。
あしゅにはななみん(橋本奈々未)の
琴子にはりさこ(矢田里沙子)、京ちゃん(米徳京花)の卒業が
ある種の諦念と、そこから逆説的に生じる硬く揺るぎのない意志をもたらしたのだと考えれば、
運営の掌中に収まらないところで静かに進行するゲリラ戦の御旗にはこの2人が最適格なのです。
そうして知った痛みが 未だに僕を支えている
「イマ」というほうき星 今も一人追いかけている
ー BUMP OF CHICKEN 「天体観測」より
