個の帰るホームとしての乃木坂学園と華のあすか組の胎動


いや、個人個人の意識の持ち方はバラつきがあっていいと思うし、そもそもみんなしっかりしてると思うんです。でも、みんなが集まった時にどういう化学変化を見せるのか。そこが難しくなってきてるんじゃないかなと思うんです。単純にメンバーが多くなったこともあって。  (齋藤飛鳥)
—『EX大衆』2017年5月号「表紙連動インタビュー」より



18th選抜発表も今夜(17/07/09 24時〜)に迫る今、
ボクはその予告キャッチ:「波乱のメンバー構成」に、フカシ・煽りであれ、本当であれ
順当で正当で正常進化で、かつ大胆な「出」で、かつ無茶でなく泣きを喚ばない
まっとうで喜ばしい新体制の望みをかけてます。
極端な話、「またフカシじゃん、9割がた同じで何にも変わらない」であったり
あるいは正反対に逆に「おいおい、18+16+12の3チーム編成、マジかよ!」であったりしても
それが何かを為すための必須にしてポジティヴな施策であるのなら
それ自体よりその先に為されるコンテンツ/パフォーマンスにこそ意義があるでしょうから。
そしてどの方向に転ぶにせよ、あるいは限りなく現状維持に近いにせよ
「ガックリ」が多発し泣くメンバーとファンが出るのみ、という事態だけは
避けてほしいと思うのみです。



それと直接関係はしなかろうものの、むしろ半年も1年半も前から底流で関係してそうなのが
おそらくは固定・限定の成員がいるわけでもない、ボクが勝手に謂う所の「華のあすか組」。
その意味するところを推し量る試論、前回に続けていきましょう。



「華のあすか組」というボクの黙示的ヴィジョンが生まれたのは
明示的に確認できる範囲でなら
『B.L.T.』がリニューアルした2015年7月号の記事:
「いま風が吹く 齋藤飛鳥 相楽伊織 佐々木琴子」のインタヴューがきっかけでした。
そこでは、あしゅ(齋藤飛鳥)へのお戯れ称号「隠れ2期生」が登場するとともに   
あしゅに対する際の2期生のリラックス感が微笑ましさとともに窺えました。

今日は、注目度の高いフレッシュな3人に集まっていただきました!
佐々木「ありがとうございます」
齋藤「フレッシュかぁ......。でも、乃木坂46の2期生だもんね、私」
相楽「隠れ2期生(笑)。CDの特典イベントでいくつかのグループに分かれたときに、2期生と飛鳥ちゃんが同じグループだったことがあったよね?」
齋藤「そうそう。なぜか私1人だけ2期生に混ざってた(笑)」
相楽「でも、誰よりもまわりのことを考えていて、中身がしっかりしているんですよ。頼れる先輩です!」
齋藤「うそぉ〜。絶対思ってない!」
佐々木「キャラがはっきりしていて、うらやましいなと思います」
齋藤「琴子のほうがキャラ立ちしてるよ」
佐々木「乃木坂46にはあまりいない "ツンデレ" キャラというか」
相楽「 "中二病" とも言えるよね」
齋藤「それはバカにしてる!」
若干イジられていますが......飛鳥さんにまじめな相談をしたことは?
相楽「あるかなぁ? あるっけ?」
齋藤「あったよ。今後こうなってほしいから、ここをがんばってみたら? って言ったことはある」
相楽「飛鳥ちゃんは聞き上手なので、何でもしゃべっちゃうんです。今日も移動中に『飛鳥ちゃんタイム』っていうのをやっていたんですよ。琴子と私で飛鳥ちゃんに質問しまくるという」
齋藤「つまんないヤツね(笑)」

「つまんないヤツ」と照れ隠し/ご謙遜の飛鳥さんですが
その「飛鳥ちゃんタイム」を当時どこかで動画コンテンツとしてそのまんま流せてたとしたら
2期生のその後はどうなっていたことでしょうか?
少なくとも、現在に至るまでのこの「出遅れ感」は早々と解消されていたことと思えます。



--------------------キリトリ--------------------



(『乃木坂工事中』18th選抜発表を観終えて後の続き)
— っとそうこうしてる間に
限りなく現状維持、プラス3期生の桃子(大園桃子)&与田ちゃん(与田祐希)のWセンターという
「運営の思し召し」オンリー、ってな感じの選抜発表が為されましたが、
ある意味、当エントリの趣旨にまったく影響がない動きでしたので
当初のままの論旨を続けましょう。



上述の『B.L.T.』から程なくしての15/08/07発売の
『FLASHスペシャル グラビアBEST』2015年盛夏号の「真夏のお泊まり同級生」では
今となっては懐かしくも珍しいあしゅ&琴子の対談インタヴューに
数寄者にとってはコアでエッセンシャルなクルーがそれとなく披露されていました。

— 2人はどんな関係ですか?
齋藤)2人だけの空間にいるってことはないよね?
佐々木)そうですね。3人ってことはありますけど。
— もっと近づきたいという思いは?
佐々木)いや、常識として先輩後輩の関係がありますから、そんなことは...。でも、飛鳥さんには冗談も言えます。
齋藤)それは嬉しいな。
佐々木)飛鳥さんはコミュニケーション能力が高いですよね?
齋藤)そんなこと言われたの、初めて。
佐々木)2期生に仲よしのメンバーがたくさんいますから。
齋藤)話すときに緊張する1期生もいるけど、2期生とは全員コミュニケーションがとれると思う。
佐々木)話すときに緊張しちゃう1期生さんもいるんですか?
齋藤)いるよ〜。コミュ力はそんなに高くないから。私は2期生が入るとき、反対派だったんだよね。だけど、いざ入ってきたら、年齢も近いし、話しやすそうだなと思って、私から歩み寄ったの。(後略)

コミュニケーション能力が高くて2期生にも仲よしがたくさんいて冗談も交わしやすい
そんな飛鳥さんでもいまだに話すときに緊張しちゃう1期生さんがいるなんて —
琴子にしてみれば驚きの、思いがけない発見だったことでしょう。
そしてそれはその当時の2期生全般にも
さらには、既に現在に繋がる上り調子が始まっていたあしゅ自身にも
「お姉さんメンバー」たちの背中を見つつ前途をいまいち見出だせないでいる年少メンバーたちにも
広く通じる課題を含んだトピックでもあるでしょう。
お姉さんたちは『乃木坂って、どこ?』なり他看板番組なり各メディアなり外仕事なりで
どのようにハネてハジけて今のポジションに上がっていったんだろう?
それを言うならわたしたちは「収録」中どう過ごしているだろう? —
過去に エントリ120 で採りあげた
みおな(堀未央奈)MCの16/04/10放送の『乃木坂46の「の」』第158回にも見えるように —

飛鳥「未央奈のMCっぷりもね?」
未央奈「どうでしたか?」
飛鳥「いつも なんか ひっそりするじゃん? いつも」
未央奈「なになに!?」
飛鳥「なんか 何人かでラジオ出る時とか 割とひっそりしがちじゃん わたしらって」
未央奈「w隠れるよね」
飛鳥「なんか なんかちゃんと仕切ってるなぁって思って... 楽しかったです」

— わたしらはわたしらで、場を仕切りリードしコンテンツを成立させる「お姉さん」がいなくても
あらゆる戦で勝っていかなければならない —
華のあすか組で持たれている「作戦会議」のコアにあるのは
そういう巨視的でもっともな、ポジティヴな危機感・焦燥感であると思うのです。



見切り発車で始めてみたものの
まだまだ謎多き、不定形の影の軍団/淑女同盟:華のあすか組、
語るべきトピック満載なので、以降随時続くといたしませう。



 








  

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