聖母たちのスキズマトリックス — 乃木坂ちゃんの愛の才能
劉備 「しかもただ入ってるだけじゃねえ
奴らの心がこの嚢(ふくろ)の中でたぎってやがんのさ
劉備!おまえはまだ何者でもない
まだだ 劉備! まだまだこれからだ!
ってな
この中の奴らみんなが雄叫びをあげておいらを生かそうとしてやがんだよ」
「たぶんこの嚢だ
生まれた時にゃなんにも入っちゃいなかったが
だが なぜかこいつは童(がき)のころからおいらの拠り所だった」
諸葛亮「天下の器 というものですね」
— 『蒼天航路』 その二百三十四 より
導かれたんだよね、運命だったと思うとしか言いようのない何らかのシンクロニシティの為せる業か、
図らずもの前エントリから2週間後、東京体育館アンダーライブ2日め
琴子(佐々木琴子)の言説アイドルとしての大器が久々に坂道界に大波を巻き起こした由、
在宅ながらササキストとして感激に堪えません。
その概要はもう十分に各種芸能ニュース・サイトにても紹介されているため
ここでは、ボクが観たツイッターでの1.5次情報の優良ポスト:
ツチメン⊿乃木中毒さんのツイート
へのリンクを示すに留めましょう。
※1
一方で
「乃木坂アンチは実はどこよりも自称乃木坂ファン内から生まれている」という法則から鑑みれば
「なぜ琴子だけがそんなに」「やる気をみせるだけで褒められるなんて得だな」みたいな
最初からアンチ心ありきの無根拠な中傷が吹き上がることも予想されます。
そうした哀れな自称ファンのアンチのみなさんによれば
「自分の推しメンの仮想ライヴァルを叩けば、その推しメンが上がるのに役立つ」らしいのですね。
「ファンをやってるよりアンチをやってるほうが楽で、効果も上がって自意識も満たせて楽しい」
という暗黒面に堕ちてしまう人をこれ以上増やさないためにも
ここでは、乃木坂ちゃんたちの愛の才能を、無償の愛の表れを
直近のコンテンツを振り返ってつらつらと思いつくまま採りあげてみましょう。
もう3年近くも遡る2014年9月には既に
琴子の「溢れ出すあの大物感 ※2」に注目し推しメンと公言していたちーちゃん(斎藤ちはる)は、
'17年2月3日公開の『のぎ天2』第17回「ちょっとテンションの上がる休日」の猫カフェお喋りシーンの
「自分以外のメンバーにアドバイスするとしたら?」というテーマ・トークで
かりんちゃん(伊藤かりん)純奈(伊藤純奈)と共に
"もっと脚とか出したら?" という線で、柔らかくも熱い言を琴子に贈ります。
純奈「(好き嫌いが多い琴子、を受けて)そういう人って太んないよね」
かりん「脚きれいだもんね この人ね」
ちはる「脚もっと出せばいいのに そう!(急にピンと来たように)」
「せっかくスタイルもいいし 髪の毛もきれいだし 顔もきれいだから
もっとおしゃれして 脚とか出したほうが絶対いいと思う」
純奈「確かに」
琴子「いや〜... なんか う〜〜〜ん... あははははは」
かりん「wとりあえず聞いとくよ ってw」
「でも 脚出すのそんな嫌がんないよね?」
琴子「脚は ふと... あの お尻出すと言われるとヤだけど —」
かりん「お尻は言われない だいじょぶ」
一同笑
確かにさすがにお尻を出せとは「運営」だっていくらなんでも言いはしないでしょうが
この場の3人は
琴子がそういった「何がなんでも」型の「釣り」「売り」の形を好みはしないだろうという視点を
心の奥で共有しつつも「それにしてももったいないんだよな〜」という親心から
「脚出すくらいは大丈夫、だよね?それとも嫌なのカナ?やっぱり恥ずかしい?」と
それとなく何気なく、遠回りの愛情から確認してみてるわけですね。
この話はかりんちゃんの「洋服 今度 買いに行きますか 琴子の?」という言により
『のぎ天2』での企画案として後に繋げられる運びとなりました。 ※3
道端咲いてる雑草にも 名前があるなんて忘れてた
気づかれず踏まれても 悲鳴を上げない存在
誰かと話すのが面倒で 目を伏せて聴こえない振りしてた
君は突然僕のイアホン外した
— 欅坂46「二人セゾン」 より
乃木坂46の内でも、おそらく最も「悲鳴を上げない」メンバーと言えるであろう琴子。
"悲鳴を上げろ、これでもか" とばかりに匿名の場で囃し立てる、ファンを自称するアンチたち。
それでも、乃木坂に各人各様に遍在する聖母たちが
その個性と器とポテンシャルと、推し量れる見えづらい内面への愛おしみと賞讃を
惜しむことはありません。
満開の桜を見上げてその華々しい姿を愛で褒めそやすことは誰にでもできるでしょうが
ブームが一旦去ればもう次の新しモンへと移っていく、
そんな浅い「自称ファン」の意識を遥かに凌駕する乃木坂メンバーの「好き」の気持ちは
花のない桜を見上げて満開の日を想う想像力と無私の精神にあふれています。
その愛の表れである各種のシーンは
しんみりキュンキュンさせるものであれ、メタなお戯れの内に照れを隠すものであれ
「コレとコレ、ああダメか。じゃあコレとコレとコレ、ううん、次!」とばかりに
まるで元素と元素の順列組み合せを試すように繰り出されては反故にされる「運営」の各戦術より
ずっと確かで微笑ましくスリリングなコンテンツともなっています。
今エントリでは思いがけず、メンバーの琴子愛トピックに終始してしまいましたが
この「聖母たちのスキズマトリックス」論、以降も適宜続けてまいりませう。
※1 後日の追記
その後、この "琴子 涙の宣言" は
17/05/27配信開始の『のぎ天2』第23回「アンダーライブ密着 後半戦」でフルで公開。
「周りの環境に自分の気持ちがついていかない時がたくさんあって
その 正直 やる気がないって言われても仕方ないような 行動を取ったこともあって
それでも 見捨てないで支えてくださったファンのみなさんや スタッフのみなさんや
メンバーがいてくれて すごく嬉しかったし
そういうふうに 何て言うんだろうな 見捨てないでくださってるみなさんの気持ちにも
応えたいなってすごく思っていて
で あんまし 何て言うんだろう ダンスとか歌とかも そんな すごく上手とかじゃなくて
どっちかって言うと 苦手なほうなんですけど
これから もっと たくさん努力をして頑張っていくので
応援よろしくお願いします」
※2 過去エントリ参照
ヲタ枠からの腕利きP ー 伊藤かりんの愛と献身(予告編)
※3 後日の追記
その後、琴子推しのひとり:てぃーちゃん/川後P(川後陽菜)主導の企画として実現
https://twitter.com/nogiten2/status/870530854887411712
ツイッター・アカウント「のぎ天2 @nogiten2」さんのツイート
"【お知らせ】
次回「のぎ天2 #25」は『川後プロデュース 佐々木琴子・改造企画』をお届け!
6/9(金)15:00から配信開始いたします!
お楽しみに!(URL)"
