いま乃木さんにできること

我が身を休めることのできた親の廂がなくなった
これより先は酷薄なる白日の天下を歩むのみ

軍を動かすぞ
世に無法あらばそれを殲滅し 世が無法ならばそこに法をつくる!  (曹操)
—『蒼天航路』 その八十五 より



16/12/26(27未明)の『乃木坂工事中』第86回「乃木坂流行語大賞2016」は
「ズレが ズレがすごいんだけど」と言いたくなるとほーな出来映えでしたが、
むしろこちらが本戦、のかりんちゃん(伊藤かりん)ブログ版を楽しみにしましょう。
2014年は12/21、2015年は12/31の発表だったので
今年は、今のところ12/30もしくは31の発表と目されています。
ちなみにボクは、余裕ぶっこいてたら12/15のコメント投票の期限を過ごしてしまってたのですが、
本賞には「〜〜とは?(鈴木絢音)」を
搦め手の特別賞狙いとして「チキるチキる(欅坂46 志田愛佳)」
を挙げるつもりでした。



そしてその投票期限を過ぎた後の12/16発売の『月刊AKB48グループ新聞』2016年12月号では
欅坂46の平手友梨奈ちゃんによる、特別賞候補にして2017年以降の流行待ったなしのフレーズ:
「乃木さん」が披露され、
メタねた大好きの名ツッコミスト:あしゅ(齋藤飛鳥)の面白がり拾いを受けていました。   ※1
キャプテンれかたん(桜井玲香)の「乃木」呼びに勝るとも劣らぬシュールでナンセンスな名言でせう。





ここでは
乃木坂ちゃん改め乃木坂さん改めその「乃木さん」が、
モダン・バレエ/現代舞踊の落とし子:てち(平手友梨奈)に
メタ&ナンセンス笑いの新星:オダナナ(織田奈那)まなか(志田愛佳)ぺーちゃん(渡辺梨加)に
いわば「まくられる」のをものともせず
「『ついていかせてください』ってずっと思ってもらえるような ※2」乃木坂であり続けるために
できること、できるはずのこと、やっていくべきこと、やってみてもらいたいことを
ランダムに思いつくままに愛のままにわがままにつらつらと挙げておきましょう。



2016年の乃木坂46で圧倒的に気を吐いていたのは
さゆりん(松村沙友理)言い出しっぺのナンセンス企画:さゆりんご軍団と
すかさず乗っかっていった真夏さん(秋元真夏)の真夏さんリスペクト軍団だったでしょう。
これらの瓢箪から駒、冗談からマジの企画こそは
乃木坂メンバーのフィクション・キャスティング力の高さと鋭さを示すものでしょう。
なおかつそこには、まだお仕事・出番の少なかった2期生メンバーを力技で引っ張り上げようという
おふざけジョークの照れ隠しでくるんださゆりん・真夏さんの愛があり、
それこそが乃木坂ファンが双手を挙げて応援したくなるダイナミクスを産むのでした。
多分にメタなお戯れを含んでいそうなかなりんご軍団(中田花奈)若様軍団(若月佑美)はともかく、
「スイカメンバー」こと伊藤かりん・斉藤優里・西野七瀬・川後陽菜・伊藤純奈の5人チームは
さすがのアイドル目利きエンスーかりんちゃんのお手製ダルメシアン柄コスチュームをも得て
コケティッシュ&ポップ&イマドキ女子な個性で、2017年の躍進が俟たれます。
据わりの良くないチーム名はネックになるかとも思われるため
僭越ながらボクは「ダルメシアン5」を候補に推しときませう。



"乃木坂看板仕事" の内にありながら、一種の治外法権を誇るニコ生番組『生のアイドルが好き』は
2016年には各種スケジュールの都合もあってか、そのアナーキスティックな武が抑えられ気味でした。
振り返れば、2015年4月の「2期生も2周年SP!」、2016年4月の欅坂46メンバー出演、
そして、「おさわり占い」「ガチヲタ握手会」、加えての新コーナー「バーバー松村」では
各ゲスト・アイドルのファンからもそのレアなコンテンツに爆笑と賞讃と感謝が寄せられるという
やりたい放題ゆえのパワー溢れる「開かれた」「外向きの」乃木坂がそこにはあるのです。
フィクション・キャスター/笑いメイカーとして実はさゆりんに負けず劣らずなかなりんの武を活かし、
なおかつ「周り」をも巻きこんでゆくこの番組&ニコ生連携は
『工事中』へのファンの怨嗟の声も馬鹿にならぬ今、ひとつの大きな前衛戦線でもあるはずなのです。
さしあたってボクは
3期生コラボでの「カナヲのエア握手会」を、
さらにはそのアペリティフとして
『EX大衆』16年11月号で真夏さんかなりんかりんちゃんが見せた爆笑コンテンツ:
「対3期生シミュレーション」の映像版を、2期生メンバー含めてで期待しておきます。    ※3



今日はもうこれから深夜24:30~25:30に
『乃木坂工事中SP 乃木坂46&欅坂46合同忘年会!』を控えているため、ここで一旦閉めますが、
そのスペシャルを観ても踏まえて、次回おそらくは年明けに続けましょう。
まだまだ、まだまだ乃木さんと「運営」には試してみてもらいたいことがゴマンとあるのですから。







※1
「乃木×欅 坂道AWARD」より
— 「46」の坂道シリーズの特徴は?どちらも謙虚なメンバーが多くて、スタイルも細いイメージです
平手)いやいや。乃木さん、本当に細くて!
飛鳥)えっ、乃木さん?「乃木さん」って言った、今?(笑い)

※2
同上 より
— もう少し交流を増やしていきたいですね
飛鳥)すごく思うのが、乃木坂って、5年間この環境でやってきたから、変わることが怖くて仕方がないんですよ。私たち自身も、ファンの人たちも、大きな変化が起こることが怖い。だから、ちょっと他力本願ですけど、何かスタッフさんとかの強制的な力で乃木坂と欅坂の関わりを増やしてもらえば、みんながその環境に慣れていって、おのずとお互いが交流できて、全体が大きくなると思う。誰がいやって言おうとも、なかば力ずくで(笑い)。そうした方が、なんだかんだ、絶対いい流れができると思うんですよ。早いほうがいい気がする。
平手)はい。すごく、そう言っていただけるのうれしいです。ただ、乃木さんとは経験していることが違いすぎて、そこはやっぱり、簡単に足を踏み入れていいのかなって思うし、怖さもあります。
飛鳥)まあ、私がいったん自分が乃木坂にいることを抜きにして、客観的に見るとしたらですけど、「怖い」って思ってもらわないと困る部分もあると思う。思っていてほしい、かな。乃木坂ももう5年やっているし、自分たちの土台を信用してもいいと思う。それを自信にして、今も頑張っているわけだし。だから、「ついていかせてください」ってずっと思ってもらえるような乃木坂であり続けたいですね。そうじゃないと、ダメだと思っています。

※3
「これからの乃木坂46 緊急会議」より 抜粋
中田)(前略)じゃあ、かりんのパターンは3期生役を2人でやろうか。
秋元)そうだね(笑)。
— では、かりんさんのシミュレーションをお願いします。
秋元)(怯えながら)おはようございます。
かりん)おはようございます!名前聞いていい?
秋元)秋元真夏です。
かりん)真夏ちゃんと......。
中田)(異常に怯えながら)中田です......。
かりん)中田ちゃん?よろしくね。どこ出身?
秋元)あの......埼玉です。
かりん)近いね。中田ちゃんはどこ?
中田)(口を動かすも言えずに泣いてしまう)
かりん)泣かないで〜!ごめん!あのね、お願いしたいことがあって。「かりんさん」じゃなくて「かりんちゃん」って呼んでほしいんだよね。
秋元)かりん......ちゃん。
中田)(もはや聞き取れない音量で)かりんちゃん。
かりん)これからよろしくね。ありがとう。
— 3期生役の2人のキャラクターが強烈すぎましたね(笑)。動画で配信したくなるシミュレーション、ありがとうございます。(後略)








  

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