特に大丈夫です、と鈴木絢音は言った — 絢音大地に立つ(4回目)

曹操に仕える者は曹操のみに仕えてはならぬ
曹操が天をうかがうならば 曹操に仕える者は天に仕える気概がなくてはならぬ
—『蒼天航路』 その百二十一 より



乃木坂46始まって以来の最大の変事、にしてなんなら最大の危機 —
去る2016年10月20日未明、とある発表が掛け値なしに「天下」を軽く揺るがしましたね。
だが、ななみに仕える者はななみのみに仕えてはならぬ!
自他ともに認める生粋のナナミストであるボクであってみれば
そんなことも知らぬげに、いつもどおりにいきますよ、いきますよ〜?


-----------------キリトリ-----------------------------------------------


天下 戦 武名はおろか主君すら無用のこの武
すべてを捨ててただこの場に身命を置いた張飛の武はべらぼうに強く清らかだ!  (夏侯惇)
—『蒼天航路』 その二百二十三 より



乃木坂46のあーちゃんこと絢音こと最近は絢音ちゃんこと鈴木絢音ちゃんを
遅ればせながら推すソロ/外仕事の修行の場が2016年7月8月につるべ打ちに続きました。
そこでの絢音ちゃんは、知的で冷静で繕い下手で頑なでツッコミ体質な基本線を崩すことなく
なおかつ無邪気に軽やかに喋り笑う自然で「ならでは」の魅力を放てていました。
ここではいつもの聴き書きメソッドを用いて、些少ながらの紹介としておきましょう。



16/07/28のCSフジ『ラーメンWalkerTV2』は
葛飾区立石の鹿児島ラーメンの店『乃の一』の回。
17才で「ラーメンは人生で3回くらいしか食べたことなくて」という絢音ちゃんに
MCのサニーデイ・サービス田中氏は逆説的に番組運びの活路を見出だしたご様子。
ラーメンを人生で300回でも1000回でも食べたことのある一般的な人でも
「それは珍しい、変わってる、興味深いね」と言いそうな
鹿児島ラーメン/『乃の一』の独自メソッド/フィーチャーに対するレクチャーが
大学の講義を最前列で受けそうな絢音ちゃんに向けて嫌味なく分かりやすく展開されていました。
ラーメンをズズズっとすすれなくてあむあむと亀さんのように食む絢音ちゃんもまた良きかな。
大人でミュージシャンの田中氏が「へべれけ」「シメ」などのフツーの概念を
わざわざ絢音ちゃんに説明してあげないといけないというシュール状況も獲れ高貢献に技あり。
別注トッピングのパクチーに関し「ダメな人はカメムシの味がするって」との田中氏の言に
「食事中なので ちょっと 今の一言は...」とダメ出しする絢音ちゃん、が白眉でした。



16/08/20のニコ生配信『秋元真夏リスペクト軍団軍団員全員生出演SP ~真夏を全力チアー~』では
『乃木坂工事中』第43回:「乃木坂46バレンタイン 1期生へプレゼントを渡そう 後半戦」で
真夏さん(秋元真夏)を選んだ絢音ちゃんが
みりあ(渡辺みり愛)いおり(相楽伊織)に続く第4のメンバーとして登場。
「リスナー」のコメントでも話題となっていたのは
公称164cmのいおり以上としか思えない絢音ちゃんの高身長。
「運営」はいい加減に「低身長こそアイドルの魅力」みたいな古臭い思いこみを脱して
165cm超の絢音ちゃんのモデル売りをも考えたほうがいいですね、
差し詰め『Seventeen』『non-no』あたりへ。

見事なMCで真夏さんを上げては落とし落としては上げ、を自在にこなすみりあ、
ふにゃんふにゃん、なんか〜なんか〜とおかしな天然言説を連発しはしゃぐいおり、
そして企画自体とボケ/落とされ担当自体がすべて技巧という真夏さん。
そんな中にあって「プリン担当」の絢音ちゃんは「カラメルの苦さ」を随所で発揮。   
最初のコーナー「秋元真夏クイズ王決定戦」第2問の「真夏が一番好きな英単語は?」では
「Vitality」と答え
ヴァイタリティって何?といういおりたんに「ウソでしょ ほんとに?」「活力」とレクチャー。
正解は「chu チュっ♡」といういつもどおりの真夏さんのムチャには
「『チュっ』って英単語ですか?ちがうくないですか?」とリスナーに成り代わってダメ出し。
絢音ちゃんはブログでも難しい言葉を書いてますからね(笑)。

リスナーからの投稿をお題にフリー・トークのコーナーでの
"(誕生日で)一番嬉しかったプレゼントは? " のQにさりげなくも重要な絢音情報がひとつ。
「わたしはちょっとリアルな話をすると 小さい頃からお誕生日は ちょっと あの
 現金を頂く家庭 だったので あの プレゼントよりも自分の欲しいものを好きなだけ買いな、
 っていう そのお金の中でだったらいいよ、っていう...」
「(伊織に何買うの?と訊かれ)え〜... 何にも買わないで貯金しちゃうんですよ わたし えへへへ」
「(コメントを観て)リアル、ほんとリアルとか(不分明) 申し訳な〜い(困り泣き眉目で)」
絢音ちゃんは生真面目なので、リスナーからのコメントに
"アイドルらしく可愛らしい答えでなく現実的な答えで申し訳ない" みたいに思ったかもしれませんが
ファン/リスナーはそうした個性の発露や解釈学のヒントを歓迎してこそコメントしてるのですから
その「ならでは」の武を大事にしていってくださいね。
また、飛鳥先輩(齋藤飛鳥)とのクリスマス期の『乃木坂46の「の」』共演もハマるでしょう。

プレミアム会員限定コーナーでは
「真夏が好きだよ どこまでも」と題し
真夏さんがどんな状況にあってもリスペクトできるか、を問う3つのチャレンジ企画を。
3題めでは記憶喪失になったていの真夏さんに記憶を取り戻させるという3者の演技。
絢音ちゃんは「喉のイガイガ」「吸入器のプレゼント」に絞り、見つめ攻撃の圧で1点突破。
「乃木坂のコがこの距離感でまっすぐ目を見て喋ってくるとかわいすぎて堪えられない」との真夏さん
の言に、絢音ちゃんの切なげアイと切なげヴォイスの破壊力の大きさが表されていました。



16/08/21放映のテレビ東京系『ガンダムビルドファイターズトライ 夏休み特別編』は
乃木坂46としてはいわば気心知れた『ラーメンWalkerTV2』、
「外」とはいえやはり気心知れたニコ生&メンバーとのチーム戦である『真夏を全力チアー』、
とは異なる、完全な外仕事かつソロ仕事。
ところが絢音ちゃんは、生来のマニア肌/研究家肌/エンスー肌が番組の水にばっちり合ってたらしく
驚くほどに活き活きと物怖じすることなく、話しはしゃぎ笑い、体験ガイド役を務めます。
冒頭、メイン/ホストMCのスピードワゴン井戸田氏は
「素組み」「部品を取り寄せ」などの絢音ちゃんの言に「俺よりスゴいかもね」と食いつきを見せ、
「(アニメやコミックでは)平面で見ることしかできないので
 それを どうしたら360度から見れるのかなって思った時に 出てきたのがガンプラでした」の言には
「そういう... タイプなんだね」としみじみ感じ入ったように、でスタジオから笑い。
「『タイプ』とは何ですか?」と笑顔で訊き返す絢音ちゃんでしたが
必殺技の「タイプとは?」で返すか否かを内心迷ったことでせう。

エンスーなガンプラ・ビルダー:パンクブーブー佐藤氏のお宅に場を変え、カスタマイズに挑戦の段。
ペン・タイプ塗料で塗装の試技でゴールドを選びガンダムの胸を塗る絢音ちゃん。
佐藤氏「どこに金色が入ったらかっこいいと思う?」
テロップ「・・・」
佐藤氏「あ 返事はしないタイプなんだね」
井戸田氏「そうなの たまにね 無視するの」
佐藤氏「でも 17才ってそういうもんなんですかね」
テロップ「・・・」
絢音ちゃんは雑誌の取材でも目を対象物に近づけて一心不乱の様子をよく撮られてますが
このシーンでは時折瞬間的に半笑いになりそうなのを堪えています。
「かわいい顔したアイドル、なのにエンスーなヲタクちゃん」という意向を鋭く汲んだ技巧でしょう。

プロ・ビルダー:NAOKI氏のお宅ではウェザリングを体験。
ウェザリング・カラーをうすめ液で拭き取り適宜エッジに残す技を一心に習得中の絢音ちゃんに
佐藤氏「どう絢音ちゃん 難しい?」
絢音「簡単です」
笑いドーン!
NAOKI氏も「簡単にできるような方法なので」ということなので、二重に正解なのでした。

番組最後の「1週間後」のシーンでは
絢音ちゃんの力作 1/144ビルドバーニングガンダム "乃木坂バーニング" が登場。
大阪ツアーの合間合間に塗っていたという、初級者と思えないできの良さに讃辞を受けます。
「特別な道具を準備してやらなきゃいけないものだと思っていたので
 そんな わたしも お家で簡単にやることができたので」
というシメの言葉は、番組制作側も冥利に尽きるであろう見事な総括にもなっていました。



乃木坂ファン内からも特に危ういかと目されていたメンバーの一人であった絢音ちゃんは
かくしてフツーに大丈夫な、さらには特に大丈夫なメンバーとして名を上げました。
もう目前に迫る11/1(火)20時には
真夏さんリスペクト軍団の2度目の特番:
乃木坂46 秋元真夏リスペクト軍団全員生出演~2度目のニコ生SP~
が控えます。
いつまでも あると思うな 青空を
青空の日々をあたりまえのように思うあまり見過ごして後で泣くようなことのないように
メンバーの「今」を、万難を排して視聴しませう。



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