物怖じしないバランス人格の人気者:伊藤純奈と「芸能の壁」
趙累よ
あんたが都督でおるから私は戦闘に専心できる
あんたがおるからこの武のすべてを敵に突きつけることができるのだ! (関羽)
— 『蒼天航路』その三百九十一 より
2016年2月20日〜22日に配信された『乃木坂46時間TV(1)』で、じゅんな(伊藤純奈)は
1日め、ゆったん(斉藤優里)とまいちゅん(新内眞衣)とともに
「46道府県制覇 のぎ声リレー」で山形・福島・宮城にロケりましたが、
ボクにとってはその最大の見せ場は、2日め朝の彼女の「電視台」にありました。
「伊藤純奈とマリオカートで遊ぼう!」と題して
まいまい(深川麻衣)とかりんちゃん(伊藤かりん)とともに
任天堂Wiiの『マリオカート8』で競って楽しむ、というだけの企画。
ところがそれだけの企画がとんでもなくおもろかわいいわけですよ。
中央にじゅんな、画面左手にまいまい、右手にかりんちゃんの順で座っての番組開始。
第1試合、セッティング時に
コントローラで自分の使用キャラを「Aエントリー...」と素早く選ぶまいまいに向けて
笑い声で「早いわw」とタメ口でぶちかますじゅんな!
不世出の乃木坂の聖母:まいまいにいかなる蛮勇か!
でもそれが、それこそがじゅんなの魅力なのですね。
ことゲーム、レーシング・ゲーム、マリオカートとなるとこどものようにマジになるまいまい。
ゲームを早く始めたい一心でいそいそと手際のいいまいまいのレアなあどけな姿をフィーチャーするに
このじゅんなの大阪芸人ふうなツッコミこそが、効き、活きる最良の冴えた反応なのでした。
ニコニコしながらもほぼ無言でゲームに没頭し、着実な走りと妨害攻撃をキメていくまいまい、に
攻撃されると文句を言い、自分の攻撃がキマって順位が上がると歓声を挙げるじゅんな、
ドライヴィングが定まらなくておおよその時間をビリで過ごすかりんちゃん、と
芸能人/アイドル/乃木坂メンバーとしての普段の姿と異なるオモロい女の子たちの素がそこにあります。
「ね〜〜え〜〜!なんでそういうことするの/するんですか!?」
「(攻撃を食らって)誰?かりんちゃん?怒るよ?」などなどと
理不尽な要求を繰り返すじゅんなが、この無礼講空間のおかしみを一手に司っています。
2人から遥か後方に引き離され「ねぇ みんな止まって 1回」と無茶を言うかりんちゃん、
「うわはははは バカなの? そんなことってあるぅ?」と尤もながらにべもないツッコミのじゅんな、
というのがこの第1試合のナンセンス白眉シーンでした。
第2試合でもその基本線は変わらず、というより
かりんちゃんの天然おヘタなおかしさとどぅわはははと反応して笑い喜ぶじゅんなという絵図が加速。
せっかく「ロケットみたいなヤツ」が出てハイパー・モードに突入してもやはり遥か後方でビリ、
というかりんちゃんは、いつもの有能さとはかけ離れた天然/ボケの資質を発揮してました。
既に時間切れギリながら、特別にエクストラ第3試合「ふうせんバトル」に突入。
スタート地点ブラインドで西部劇のピストル決闘よろしく他者の風船を割り合うというゲーム。
コースとして「モーモーカントリー」を選んだのが後の「正解」に繋がります。
全貌が把握し難いコースで3者とも位置関係が分からず「みんなどこに居んの?」と走る内、
思いがけずいきなりすれ違う度になんだか分からない爆笑がこみ上げてくる好ゲーム。
殊にかりんちゃんは2回も路上の牛に行き当たってしばらく停車したまんまという天然っぷり。
対照的に、一人バイクを操るじゅんなは適宜バックしたりUターンしたりで
ライヴァルを狙って効果的に仕留めていくという名プレイが男前キャラでした。
乃木坂のファンである、ファンでありたいというよりもむしろ
常に誰かのアンチになるべくアンチ言説の材料を鵜の目鷹の目で探している人にはどうであれ、
ここでのじゅんなのまいまい(7才上)かりんちゃん(5才上)への物怖じしない楽しげな態度は
僅少ながらもこれまでじゅんなが見せてきた、そしてこれからも大いに期待されるところの
強力かつ貴重なポテンシャルの一大要素だと思います。
ハッピーやろうとして有名な桜井玲香キャプテンも目聡く発見なさってるとおり ※1
年上も年下も関係なく接することができるじゅんなのこの才能は長く俟たれたものだったのです。
2016年6月10日〜12日に早々と続いた『乃木坂46時間TV 2nd』では
長尺企画&VTR多数、さらには18才未満/高校生メンバーということもあり
じゅんなの出番/見せ場は多かったとは言い難かったのですが、
ボクが、捨て置けない、そして不当に評価が足りてないと思うのは
ライヴ&『プリンシパル』映像の合間のつなぎに流れた
3問分にわたる「乃木坂えかきうた」じゅんな&ななみん(橋本奈々未)&あしゅ(齋藤飛鳥)版。
初めて聴く絵描き歌の歌だけから正解の絵にどれだけ近づけられるか、というていのこの企画で
メタ視点のツッコミ笑い上戸ななみん&あしゅと組んでのじゅんなの起用は大正解でした。
他メンバー版でも総じて、肝心の絵描き歌の絶対ムリ級の無茶さで正解は出なくて当然なのですが
この3人はとにかくその強引さ適当さに対するツッコミが厳しく、それゆえ話の拡がりが面白い。
11日朝の1問めの正解は「きりん」。
みんなが若干植物寄りのゲーム・キャラにありそうなポップなモンスターを描いたのもごもっとも。
きりんの目になる黒い点を「みつばちとまりゃ」で表すという無理難題の歌詞に
「それはダメだよ(あしゅ)」「蜂をリアルに描いちゃう(じゅんな)」とおかんむりでした。
2問めは何やらジャズ/ファンク調のイントロから「なんかテイストがw(ななみん)」と笑い。
正解は「さめ」だったのですが、歌のできがまた輪をかけてテキトーで
最後に「これはこれはこわいさめ」で半分以上の要素を説明もないのに描き足せ、というヒドさ。
じゅんなとななみんが意外なほどのシンクロを見せて
舟と三日月からさめのシルエットにはかなり迫れていたのに対し、
「舟で 三日月で ねずみ」と自作を説明するあしゅの、顔も全体像もねずみになっちゃってるのを
「ねずみじゃん じゃあ」とツッコみ笑い合いに結実させるじゅんながお見事でした。
12日朝の3問めはもう色々とおかし過ぎて、正解の絵が云々より笑いはしゃぎこそメイン。
それまでは一応、最後に歌われるお題=正解を伏せてのリスニングだったのが
「♪ちょ〜うちょ」と正解ネタバレまでが流されます。
画面外のスタッフさんから「答え聴いてからのズルはなしで」とコメントが入りますが
いち要素として描き済みのじゅんな、思い出しつつゆっくりいち要素として描き加えるあしゅ、
そこだけは聴き逃して描いてないななみん、とズルのしようもありません。
答え合わせに3者の絵をオープンすると
「与作さん」ならぬよしえさんとかとしえさんとかで大盛り上がり、
あしゅの後付けちょうちょに「ちょうちょが前提だったんだよ そんなことってあるぅ?w」と
キラー・ツッコミのじゅんな、と笑いっ放し。
正解発表&検証では
あしゅだけが北島三郎「与作」に思い当たるらしく「ヘイヘイホー」云々に言及するのですが
じゅんな&ななみんは、何言ってるの?とばかりにキョトン顔。
あらゆる要素があらゆるヴァリエーションで噛み合わないという可笑しさ満載のコーナーでした。
その歌唱力やコミュ力がメンバー間でも高く評価されつつあるじゅんな。
にも関わらずメディア上では、まだまだハネるに至ってはいないと言わざるを得ません。
それはおそらくわか(若月佑美)の謂う「芸能の壁」ゆえ。 ※2
ボク自身、自戒をこめても思い至るところですが、
乃木坂46にあっては、ぶっ飛び・天然・素っ頓狂・頑なな不思議メンバーにこそ脚光がまず当たり
まっとうで真面目で常識人なメンバーの知られざる美徳・面白みには
どうしても「愛され」の火が点くのが遅くなりがちというきらいがあります。
でも、ここのところのメンバーの愛し能力への脚光と讃辞を —
たとえばかなりん(中田花奈)、かりんちゃん、さゆりん(松村沙友理)などの愛し芸の隆盛を見れば
乃木坂の魅力はやはり愛し愛されでこそ成立することが再確認されます。
そしてじゅんなの、ファニーでストレンジなメンバーへの鋭く素早く細やかな拾い・ツッコミ力は
そのおかしみを増幅して視聴者に届ける良きブースターとなっているのです。
「そんなことってあるぅ!?」とじゅんなが言う時、
ボクもまた心中で同様のツッコミと驚嘆の笑いを感じています。
この先じゅんながボケの人ツッコミの人、どちらでハネるのかはまだ予断を許しませんが...
今はとりあえず「真夏さんリスペクト軍団」の新メンバー発表を待つとしませう!
(リークではないのでご安心を。鈴木絢音ちゃんの線のほうが濃厚ですし)
乃木坂46 秋元真夏生誕記念 "真夏リスペクト軍団" 全員生出演 ~ 真夏を全力チアー ~
※1
2016年6月号『OVERTURE』007「桜井玲香 CAPTAIN NOGIZAKA」
- pt.3 キャプテンによる全メンバー評 より
伊藤純奈
若い女子だなって思います(笑)。愛未やちーに雰囲気が似てるなって思います。年上も年下も関係なく接することができる才能は、今後生きてくると思います。
※2
2016年3月号『OVERTURE』006「若月佑美 ANSWER FOR...」
- pt.3 若月佑美と「舞台」 より
ただ、3回目の『プリンシパル』で「芸能の壁」を感じました。それまでは努力した分を認めてもらえたのに、この時はコメディということもあって「(佐々木)琴子の棒読みが面白い」とか「(星野)みなみが台本を片手に演じてるのが面白い」となって。でも、私にはそういう部分がないので困惑して壁にブツかったんです。(中略)ただ、その努力も底を尽きてしまって、結局は天性の子には勝てなくなってしまったんです。
- pt.7 若月佑美と「乃木坂46」 より
— 今の乃木坂46の中で自分の役割をどう捉えてますか?
(前略)あとは、46時間TVでMCをやった時、みんなが自由にやってるのは素敵だなと思って。ああいう場面を仕切るのが自分に合ってるので、これからも面白いメンバーにツッコミを入れていきたいです。まぁ、私には「芸能の壁」がありますから(笑)。
プライバシー ポリシー
あんたが都督でおるから私は戦闘に専心できる
あんたがおるからこの武のすべてを敵に突きつけることができるのだ! (関羽)
— 『蒼天航路』その三百九十一 より
2016年2月20日〜22日に配信された『乃木坂46時間TV(1)』で、じゅんな(伊藤純奈)は
1日め、ゆったん(斉藤優里)とまいちゅん(新内眞衣)とともに
「46道府県制覇 のぎ声リレー」で山形・福島・宮城にロケりましたが、
ボクにとってはその最大の見せ場は、2日め朝の彼女の「電視台」にありました。
「伊藤純奈とマリオカートで遊ぼう!」と題して
まいまい(深川麻衣)とかりんちゃん(伊藤かりん)とともに
任天堂Wiiの『マリオカート8』で競って楽しむ、というだけの企画。
ところがそれだけの企画がとんでもなくおもろかわいいわけですよ。
中央にじゅんな、画面左手にまいまい、右手にかりんちゃんの順で座っての番組開始。
第1試合、セッティング時に
コントローラで自分の使用キャラを「Aエントリー...」と素早く選ぶまいまいに向けて
笑い声で「早いわw」とタメ口でぶちかますじゅんな!
不世出の乃木坂の聖母:まいまいにいかなる蛮勇か!
でもそれが、それこそがじゅんなの魅力なのですね。
ことゲーム、レーシング・ゲーム、マリオカートとなるとこどものようにマジになるまいまい。
ゲームを早く始めたい一心でいそいそと手際のいいまいまいのレアなあどけな姿をフィーチャーするに
このじゅんなの大阪芸人ふうなツッコミこそが、効き、活きる最良の冴えた反応なのでした。
ニコニコしながらもほぼ無言でゲームに没頭し、着実な走りと妨害攻撃をキメていくまいまい、に
攻撃されると文句を言い、自分の攻撃がキマって順位が上がると歓声を挙げるじゅんな、
ドライヴィングが定まらなくておおよその時間をビリで過ごすかりんちゃん、と
芸能人/アイドル/乃木坂メンバーとしての普段の姿と異なるオモロい女の子たちの素がそこにあります。
「ね〜〜え〜〜!なんでそういうことするの/するんですか!?」
「(攻撃を食らって)誰?かりんちゃん?怒るよ?」などなどと
理不尽な要求を繰り返すじゅんなが、この無礼講空間のおかしみを一手に司っています。
2人から遥か後方に引き離され「ねぇ みんな止まって 1回」と無茶を言うかりんちゃん、
「うわはははは バカなの? そんなことってあるぅ?」と尤もながらにべもないツッコミのじゅんな、
というのがこの第1試合のナンセンス白眉シーンでした。
第2試合でもその基本線は変わらず、というより
かりんちゃんの天然おヘタなおかしさとどぅわはははと反応して笑い喜ぶじゅんなという絵図が加速。
せっかく「ロケットみたいなヤツ」が出てハイパー・モードに突入してもやはり遥か後方でビリ、
というかりんちゃんは、いつもの有能さとはかけ離れた天然/ボケの資質を発揮してました。
既に時間切れギリながら、特別にエクストラ第3試合「ふうせんバトル」に突入。
スタート地点ブラインドで西部劇のピストル決闘よろしく他者の風船を割り合うというゲーム。
コースとして「モーモーカントリー」を選んだのが後の「正解」に繋がります。
全貌が把握し難いコースで3者とも位置関係が分からず「みんなどこに居んの?」と走る内、
思いがけずいきなりすれ違う度になんだか分からない爆笑がこみ上げてくる好ゲーム。
殊にかりんちゃんは2回も路上の牛に行き当たってしばらく停車したまんまという天然っぷり。
対照的に、一人バイクを操るじゅんなは適宜バックしたりUターンしたりで
ライヴァルを狙って効果的に仕留めていくという名プレイが男前キャラでした。
乃木坂のファンである、ファンでありたいというよりもむしろ
常に誰かのアンチになるべくアンチ言説の材料を鵜の目鷹の目で探している人にはどうであれ、
ここでのじゅんなのまいまい(7才上)かりんちゃん(5才上)への物怖じしない楽しげな態度は
僅少ながらもこれまでじゅんなが見せてきた、そしてこれからも大いに期待されるところの
強力かつ貴重なポテンシャルの一大要素だと思います。
ハッピーやろうとして有名な桜井玲香キャプテンも目聡く発見なさってるとおり ※1
年上も年下も関係なく接することができるじゅんなのこの才能は長く俟たれたものだったのです。
2016年6月10日〜12日に早々と続いた『乃木坂46時間TV 2nd』では
長尺企画&VTR多数、さらには18才未満/高校生メンバーということもあり
じゅんなの出番/見せ場は多かったとは言い難かったのですが、
ボクが、捨て置けない、そして不当に評価が足りてないと思うのは
ライヴ&『プリンシパル』映像の合間のつなぎに流れた
3問分にわたる「乃木坂えかきうた」じゅんな&ななみん(橋本奈々未)&あしゅ(齋藤飛鳥)版。
初めて聴く絵描き歌の歌だけから正解の絵にどれだけ近づけられるか、というていのこの企画で
メタ視点のツッコミ笑い上戸ななみん&あしゅと組んでのじゅんなの起用は大正解でした。
他メンバー版でも総じて、肝心の絵描き歌の絶対ムリ級の無茶さで正解は出なくて当然なのですが
この3人はとにかくその強引さ適当さに対するツッコミが厳しく、それゆえ話の拡がりが面白い。
11日朝の1問めの正解は「きりん」。
みんなが若干植物寄りのゲーム・キャラにありそうなポップなモンスターを描いたのもごもっとも。
きりんの目になる黒い点を「みつばちとまりゃ」で表すという無理難題の歌詞に
「それはダメだよ(あしゅ)」「蜂をリアルに描いちゃう(じゅんな)」とおかんむりでした。
2問めは何やらジャズ/ファンク調のイントロから「なんかテイストがw(ななみん)」と笑い。
正解は「さめ」だったのですが、歌のできがまた輪をかけてテキトーで
最後に「これはこれはこわいさめ」で半分以上の要素を説明もないのに描き足せ、というヒドさ。
じゅんなとななみんが意外なほどのシンクロを見せて
舟と三日月からさめのシルエットにはかなり迫れていたのに対し、
「舟で 三日月で ねずみ」と自作を説明するあしゅの、顔も全体像もねずみになっちゃってるのを
「ねずみじゃん じゃあ」とツッコみ笑い合いに結実させるじゅんながお見事でした。
12日朝の3問めはもう色々とおかし過ぎて、正解の絵が云々より笑いはしゃぎこそメイン。
それまでは一応、最後に歌われるお題=正解を伏せてのリスニングだったのが
「♪ちょ〜うちょ」と正解ネタバレまでが流されます。
画面外のスタッフさんから「答え聴いてからのズルはなしで」とコメントが入りますが
いち要素として描き済みのじゅんな、思い出しつつゆっくりいち要素として描き加えるあしゅ、
そこだけは聴き逃して描いてないななみん、とズルのしようもありません。
答え合わせに3者の絵をオープンすると
「与作さん」ならぬよしえさんとかとしえさんとかで大盛り上がり、
あしゅの後付けちょうちょに「ちょうちょが前提だったんだよ そんなことってあるぅ?w」と
キラー・ツッコミのじゅんな、と笑いっ放し。
正解発表&検証では
あしゅだけが北島三郎「与作」に思い当たるらしく「ヘイヘイホー」云々に言及するのですが
じゅんな&ななみんは、何言ってるの?とばかりにキョトン顔。
あらゆる要素があらゆるヴァリエーションで噛み合わないという可笑しさ満載のコーナーでした。
その歌唱力やコミュ力がメンバー間でも高く評価されつつあるじゅんな。
にも関わらずメディア上では、まだまだハネるに至ってはいないと言わざるを得ません。
それはおそらくわか(若月佑美)の謂う「芸能の壁」ゆえ。 ※2
ボク自身、自戒をこめても思い至るところですが、
乃木坂46にあっては、ぶっ飛び・天然・素っ頓狂・頑なな不思議メンバーにこそ脚光がまず当たり
まっとうで真面目で常識人なメンバーの知られざる美徳・面白みには
どうしても「愛され」の火が点くのが遅くなりがちというきらいがあります。
でも、ここのところのメンバーの愛し能力への脚光と讃辞を —
たとえばかなりん(中田花奈)、かりんちゃん、さゆりん(松村沙友理)などの愛し芸の隆盛を見れば
乃木坂の魅力はやはり愛し愛されでこそ成立することが再確認されます。
そしてじゅんなの、ファニーでストレンジなメンバーへの鋭く素早く細やかな拾い・ツッコミ力は
そのおかしみを増幅して視聴者に届ける良きブースターとなっているのです。
「そんなことってあるぅ!?」とじゅんなが言う時、
ボクもまた心中で同様のツッコミと驚嘆の笑いを感じています。
この先じゅんながボケの人ツッコミの人、どちらでハネるのかはまだ予断を許しませんが...
今はとりあえず「真夏さんリスペクト軍団」の新メンバー発表を待つとしませう!
(リークではないのでご安心を。鈴木絢音ちゃんの線のほうが濃厚ですし)
乃木坂46 秋元真夏生誕記念 "真夏リスペクト軍団" 全員生出演 ~ 真夏を全力チアー ~
※1
2016年6月号『OVERTURE』007「桜井玲香 CAPTAIN NOGIZAKA」
- pt.3 キャプテンによる全メンバー評 より
伊藤純奈
若い女子だなって思います(笑)。愛未やちーに雰囲気が似てるなって思います。年上も年下も関係なく接することができる才能は、今後生きてくると思います。
※2
2016年3月号『OVERTURE』006「若月佑美 ANSWER FOR...」
- pt.3 若月佑美と「舞台」 より
ただ、3回目の『プリンシパル』で「芸能の壁」を感じました。それまでは努力した分を認めてもらえたのに、この時はコメディということもあって「(佐々木)琴子の棒読みが面白い」とか「(星野)みなみが台本を片手に演じてるのが面白い」となって。でも、私にはそういう部分がないので困惑して壁にブツかったんです。(中略)ただ、その努力も底を尽きてしまって、結局は天性の子には勝てなくなってしまったんです。
- pt.7 若月佑美と「乃木坂46」 より
— 今の乃木坂46の中で自分の役割をどう捉えてますか?
(前略)あとは、46時間TVでMCをやった時、みんなが自由にやってるのは素敵だなと思って。ああいう場面を仕切るのが自分に合ってるので、これからも面白いメンバーにツッコミを入れていきたいです。まぁ、私には「芸能の壁」がありますから(笑)。
