どんなメジャーな場所でそれなりに愛されるよりも ー さゆりんご軍団長征す

巨大な力を有する者が恐怖や欲で人を煽りたてれば
兵卒は いや 人の群れは いともたやすく崩れ出す
このやり方を見る限り 袁紹は 群衆というものを思いのままに操れると思いこんでおろう
だが 火を放つもの四散するもの泣きわめきすがるもの
この一様ならぬ人の群れを 煽ることはできても御しきれようか!
なす術なし......か!
孟徳はこの御しきれぬ人の群れを御さぬままに戦おうとしているに違いない!
人の群れを見つめる孟徳と袁紹
このふたりの目は今 対極にある!
この違いがこの戦の行方を決めてゆくのではないか!  (夏侯惇)
—『蒼天航路』 その百六十三 より

疾風の騎士たちよ
驕る巨獣の首筋にその研ぎ澄ました切っ先をつきつけよ  (曹操)
—『蒼天航路』 その百七十六 より



さて、ぼやぼやしてこのブログの更新が滞っている間にも
乃木坂46本陣では、15th『裸足でSummer』のType-Cに
さゆりんご軍団によるカップリング曲:「白米様」が収録と相成り
後追い後追いとなっちゃってますが、
粛々と前エントリの続きで
去る5/24のニコニコ生放送『「さゆりんご軍団」団員全員生出演!~結団式&軍団企画会議~』の
レヴューの残りをいっときまっちゅん!





「軍団のロゴとかをいろいろ考えちゃおう!」のコーナーは
漫画家/イラストレーター:五月病マリオ氏をお招きし、
アニメ『涼宮ハルヒシリーズ』の「SOS団」のパクりではとも疑われる「SRG団」のロゴ・マークと
軍団のイメージ・キャラクターをデザイン化していただこうという企画。
ロゴ・マークは原案をプロっぽく仕上げてもらうということで、
キャラクター原案原画の決定を4人のメンバーの描いたものから視聴者アンケートに委ねます。
かりんちゃん(伊藤かりん)作のげっそりんご/焼きりんごはむしろスッパマンのようなでき。
蘭世(寺田蘭世)作は頭の大きい、4人の顔の特徴を採りいれたこども少女漫画ふう。
さゆりん(松村沙友理)作は目がりんご、金太郎の腹掛のような将棋駒状の「林檎」腹当てにヌード、
ツイン・テールにダブル・ピース、とアイディア&意味論上なかなかの整合感。
迂闊にも蘭世フィーチャーを入れ損ね、靴を(蘭世好物の)トマトにする、と
りんごキャラはどこへやら慌てて謝りフォローするさゆりんもかわいい。
そして「思うままに 自由に」でおなじみ琴子(佐々木琴子)の眠れる画力が珍しく披露されます。
その元気な笑顔のこどもふうのモンスター系ゆるキャラは
りんごの頭に猫目を持ち、SRG団のバッジを付け、ワンピース状の服、とかわいくもちょっと不気味、
でもほっぺや鼻や頭頂部の果柄のくぼみに児童アニメ/漫画流の工夫が見られる明らかにいいでき。
一番それっぽい、どこかのゆるキャラに居そう、でもかわいい、とメンバーからも好評。
果たせるかな、アンケート結果では41.6%の圧倒的得票を誇り、めでたく決定。
ちなみにボク自身もリアルタイムで琴子に投票してたのでした。
マリオ氏には「ゆるふわキモかわ系」のニュアンスでと発注が為され、後ほどの出来上がりを待つことに。

次のコーナーでは「青りんご軍団長」こと『FLASHスペシャル グラビアBEST』の青木宏行編集長が
高級そうなりんご1箱と世界に4枚だけの折り目無しの当該号(※1)付録ポスターをお土産に
スペシャル・ゲストとして登場。
東北出身で本当にりんご好きなので軍団員のりんご好き度を確認したいということで
「りんごを英語で書いてもらってもいいですか」と謎のムチャ振り。
僅か4分強のご出演ながら
結果、蘭世ひとりが「applu」と、かねてより公言のお勉強のできなさを披露し、
なおかつ後ほど「あぷぅ」というキャラクター名に結実するという好逆転劇を呼んだナイス・ゲスト。

「軍団の〇〇ナンバー1を決めちゃおう!」のコーナーでは
フラッシュ暗算、腕相撲、叩いてかぶってジャンケンポンの3ゲームでわちゃわちゃ対戦。
フラッシュ暗算では琴子&かりんが1問だけ正解 — 暗算なのでまぐれの「近い」はないですからね。
腕相撲で試合以上に面白かったのは成員を2分割する際のグーとパーによるじゃんけん様メソッド。
突然当り前のように「♪グッパーグッパー、だ〜れとなって...」と大阪ローカルをぶっこむさゆりん。
素早く反応するかりん(神奈川出身)は「グっとパ〜ぁでわっかれっましょ」を出し、
「やったことない」「掛け声はやったことなくて」と仰天発言は琴子。
乃木坂鉄板名物のご当地ねたにソーシャル/メンタルねたまで被さるのが見事な流れでした。
改めて団長さゆりん主導で
「♪グッパーグッパー、だ〜れとなっても文句なしっ!」のサドンなタイミングに笑い合い
さらに、未決の際の「なってないっ!」の被せにもうひと笑い。   
懐かしき『乃木坂って、どこ?』の第98・99回「地元愛を出していこう!」や
サイタマン7からの4人による「さいたまサミット ※2」にも見られる      
こうしたご当地&ジェネレーション+αの乃木坂ワザはもっと出されてもっと評価されるべきでせう。
ちなみに、勝ち抜いての「豪腕チャンピオン」はさゆりんだったのですが
蘭世が琴子より強かったのは意外ともギャップ萌えとも言えるでしょう。
叩いてかぶってジャンケンポンでは
飲み物を取りに一時フレーム・アウトした琴子&かりんをよそに
ヘルメットで叩きハンマーで防御しようとする攻守あべこべの蘭世&さゆりん、
後ろに退いて逃げるのでゲームが成り立たない蘭世、とセオリーが消失したアホ武が吹き荒れました。

続いてのコーナーは「さゆりんご軍団企画会議」。
ツイッター&ニコ生ページでファンから募集してあった投稿アイディアを検討するファン参加企画。
ばっさばっさとファンの企画案が斬って捨てられる中、興味深かった情報は
琴子&蘭世の高尾山プライヴェート(?)登山体験と琴子のパンダ好き。
軍団員ひとりひとりの嗜好に準じて無慮800字ほどの投稿をしていたボクは完全に企画掴み損ねでした。



ここで、ニコ生プレミアム会員限定アワーに入る前の一次エンディング。
さゆりん&蘭世が軽くしんみりと感動的なシメの言葉を放つも
かりんちゃんの2ndアルバム発売告知(5/25発売)を受けて、また危険なメタねた言説のさゆりん —
かりん「ちょっと 軍団の曲はね 無い —」
沙友理「そう 来るかなっと思ったら来なかったから
    たぶん もしかしたら 運営に嫌われてるかもしれない」
かりん「けっこう いろんなオトナの方には 好いていただいてる —」
沙友理「そう いちばん... まあ秋元さんは好いてくれてるかもしんないけど
    その次ぐらいの人に嫌われてるかもしれない」
かりん「もう ちょっと じゃあ 頑張りますか」
沙友理「頑張ろぉ」
かりん「頑張りましょ」
沙友理「ちょっと地道に」
かりん「地道に ね」
その次ぐらいの人...?ヨシオ・コンノのことか... ヨシオ・コンノのことかーーーーーーーっ!!!!!
はたまたユウ・キクチのことか... ユウ・キクチのことかーーーーーーーっ!!!!!
まあ、そんな冗談はさておきましても
こんなふうに「運営」側の内部事情のようなことをもイジってネタにしコンテンツにできるというのが
さゆりんご軍団の無敵っぷりと自由っぷりを強く物語ってる好例なのですよね。
この畏れを知らぬお戯れから僅か1ヶ月強で、さゆりんご軍団は見事CDデビューを果たしたのでした。

一次エンディングのラストは、欅坂46のデビュー作「サイレントマジョリティー」を
アテブリするだけという軍団定番レパートリー「さゆりんごマジョリティー」。
1期生メンバー各位も羨望まじりに褒めそやし、軍団でも既に限定的に披露してきたこの曲を
ここでのさゆりんは意外なまでに完成度高く忠実にキメキメでキメます。
どこまでが本気でどこまでがシャレなのか分からない —
それこそがまさにさゆりんご軍団の武の本分ということなのでしょう。



一旦のエンディングを迎え、4人の静止画をバックに
乃木坂番組なのに「サイレントマジョリティー」が流れ続けるというシュールな幕間の後、
ニコ生プレミアム会員限定アワーでは
五月病マリオ氏のお見事なアレンジによるロゴ・マークとキャラクター画を公開。
番組跡地:乃木坂46 「さゆりんご軍団」団員全員生出演!~結団式&軍団企画会議~ には
C.C.であるという画像が掲載してあるので、親衛隊は非営利私用で活用しませう(脱退は不可)。
そして最後のコーナー、「さゆりんご軍団の絆を確かめよう!」。
シンクロ率を測る問題の1問め「さゆりんご軍団として、絶対にやってはいけないことは?」は
4人ともまったくシンクロしてない回答。
2問め「軍団長が言われて一番うれしい言葉は?」は「かわいい」に「宇宙一」が足りずに皆今一歩。
ラスト3問め「さゆりんご軍団での一番の想い出は?」では
(その時点では)かりんちゃんだけが「ファミレスでごはん」に参加していないことが判明し
シャレの筈なのに軽くかりんちゃんが泣きそう顔になっていたのが印象的でした。
絆の深さを見せつける企画の筈がわだかまり(笑)を残さないよう祈るばかりです。

最後の最後のシメの言葉は軍団長のさゆりんから。
「みなさんのおかげで なんと ニコ生の生放送までできて ほんとに感謝しています
 これから みなさん 飽きないで さゆりんご軍団の応援 どうぞ明日からも よろしくお願いします
 よろしくお願いしまっちゅん!」
結局、強引な「〜しまっちゅん」語法はどこへやら、「さよならんぜ〜」でお別れでした。



あまりにも急激に巨大化し高品位ブランド化し各方面から引く手あまたとなり
あちらを立てればこちらが立たず調のダブル、トリプル・バインドも生じつつある乃木坂46。
そんな中にあってこのさゆりんご軍団は、思うままに自由にやればやるほど
ウケと評価と引き合いが高まるという想像を絶する武の形を誇っています。
ぽんこつとナンセンスとアナーキスティック意識をおもろかわいく撒き散らすこのゲリラ師団は
いつのまにかあれよあれよと「運営」の保守パターナリズムさえ軽やかに退けてしまったのです。
乃木坂の戦いは心の戦い —
この軍団は
この日本がいまだ経験したことのない天すらもが動じる時代を始めようとしているのかもしれません。



 


※1
2016年5月25日増刊号/2016年GW特大号

※2
『BUBKA』2016年1月号
中田花奈・秋元真夏・井上小百合・相楽伊織「さいたまサミット」








  

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