無礼講空間の魔術師 — 齋藤飛鳥の愛の合気道承伝さる


最大限の器は曹操殿よ
乱世を震撼せしめ すべてを露出させ それらを丸ごと呑み込む度量だ  (関羽)
—『蒼天航路』 その百九 より



前回に続いて、2016/04/10放送の『乃木坂46の「の」』第158回
みおな(堀未央奈)MCのあしゅ(齋藤飛鳥)&みりあ(渡辺みり愛)ゲスト回のレヴュー、
たっぷりみっちりいきますよ〜?



コーナー「モホロビチッチ」は、「でまかせプリンセス」の称号を持つあしゅの得意定番ステージ。
ところがこの回では、コーナー本来のおもしろポイントを二重三重にヒネって発展させるような
あしゅのお遊び悪ふざけ戦略が冴えに冴え、
MCのみおな、対戦相手のみりあのおもろかわいさの発露にも繋がっています。

1つめのお題は「クビワペッカリー」。
飛鳥「クビワペッカリーは たぶんもう未央奈が好きだと思う」
「未央奈 タイ好きだっけ?」「タイ好きだよね やっぱり?」
「これタイのほうで有名なんだけど... あのー 『首輪』って付いてるけど
 別に首輪じゃなくて あのー 何て言ったらいいかなぁ こう アクセサリーっていうかぁ
 基本的には頭に装着するんだけど 付けると あのー タイのほうでね タイのほうで有名なんだけど
 付けると あのー 髪の毛が 生えやすくなるっていう... 好きでしょ未央奈?」
未央奈「好きぃ」
飛鳥「未央奈 最近ちょっと」
未央奈「うっ...ぅ!」
飛鳥「あの ほら 理由はあるじゃない ちゃんと グアムで —
   ちょっと陽灼けして 薄毛にお悩みだって —」
未央奈「う〜〜〜っ そんっ 何で言うの〜 ね〜 何でこの公共の場で言うの〜?
    もう 秘かに ちょっとこうやってマッサージしたりしてたのに!」
これはもう、最初っから勝ちにいくための話の整合感を度外視して
首輪 > 頭 > 薄毛のこじつけ寄せルートだけを狙ってますね。
みおながタメ口でクレームを付けてるのも楽しい。

対してみりあの見解は —
みり愛「タイは あんま詳しくないから その言葉分かんなかったけど
    あたしは普通にパンの名前と思ってて それ食べたことあるよ? 未央奈 絶対
    あたしもあるし 飛鳥ちゃんもきっとあ —」
飛鳥「そりゃね ペッカリー ベーカリーにちょっと引っ張られてるよね ちょっとね」  
みり愛「や 引っ張られてないよ」
飛鳥「それはちょっとちがうかなぁ」
みり愛「ちがうくなぁいよ」
一同笑い
(中略)
みり愛「ドーナツて甘いじゃん? そのペッカリーっていうのは あのー(吹く)
    ベーカリーと だから 一緒なんだけど 結局は」
飛鳥「やっぱ引っ張られてる」
みり愛「やぁ 引っ張られてるけど —」
飛鳥「(オフ気味で)www 認めてるw」
これはもう完全にあしゅのちょっかいトラップでみりあが自滅しちゃってましたね。
でも、みりあがここまでノリノリかつ素の喋りで頑張るのはボクには初聞きでした。
実は冷静で大人びた思考の持ち主であるみりあが
そっけないくらいの素の喋りのままでナンセンスな笑い空間を生み出せるのも
飛鳥さん印のリラックス効果の賜物でしょう。

2つめのお題は「カラテオドリ」。
今度は先攻のみりあは「空手と踊りが混ざった とかってみんな思うんだけど」とのリードから
沖縄などの踊り用の民族衣装的なワンピース、との見解。
対して全否定と横着をぶっこいていくあしゅ。
飛鳥「これはね もうね ゴチャゴチャ言わず シンプルに あれです 某対戦ゲームの技 技の名前
   そんなねぇ 沖縄がどうとか ワンピースがどうとか そういうことじゃなくて」
  「まあまあ 空手踊りですよ 名前のとおりですよ もうそんなの」
ここに食い入って「じゃあ 空手 やってみてください」と実演を無茶振りのみおな。
飛鳥「ちゃうちゃうちゃう」「落ち着け」
  「もう... 分かった 薄毛はもう言わないから」
未央奈「ね〜〜〜え 略さないで『薄毛』って
    さっきまで『なかなか生えてこない』みたいな オブラートに言ってたのに」
と、結局みおながまったく脈絡のない逆襲を食らってリヴェンジイジり失敗でした。

みおなの判定では「クビワペッカリー」の南北アメリカとタイがいい線という謎の理由で
あしゅの勝利で1ビチッチ。
それはともかく、このコーナー、
乃木坂のいわばメジャー・プロダクトでは滅多に見かけられることのない
あしゅ×未央奈のおもしろ産出バッテリーっぷりに初めて触れて驚いたという乃木坂ファンも
少なくないと思います。
ボク的にはこの2人のコンビネーション、
エントリ106エントリ107 でたっぷり紹介した
2014/12/17放送の第89回のあしゅMC みおな&さゆりん(松村沙友理)ゲスト回の延長線上にあり、
飛鳥さんゲストの好機に、はっちゃけへの気構えと期待を持って気炎万丈だったみおなを想像します。



ふつうのおたより略して「ふつおた」のコーナーでは
"甘えん坊な犬系男子とツンデレな猫系男子、どちらが好み?" というお便りで雑談。
まずは流石の言説プリンセス:齋藤飛鳥さんの言が光ります —
「わたしが ツンデレとかっていうのを言われるから 猫と猫がくっついても
 ちょっとアレかなと思うけど でも犬は犬でちょっとめんどくさそうだから —
 なんか なんか... ワニ系男子みたいなw」
静かなんだけど突然顔出す、獲物いたらアァみたいな、肉食っぽい部分も持ってる、
向こうから来てくれないとこちらから行けないから肉食な部分もありつつ... 等々と
3人ともなかなかの類推・解釈を寄せ合ったこの「ワニ系男子」バナシ、
16〜19才の等身大の女子感覚がさりげに出てて
「われながら今すごい良いと思った」という飛鳥さんのみならず納得させられる好アナロジーでした。

何かが思春期女子たちの魂に火を点けたらしく、「肉食」談義がさらに続きます。
未央奈「(ロールキャベツ男子とは)草食系に見せて 実は肉食です、みたいな」
みり愛「普段はおとなしいってこと?」
飛鳥&みり愛「え〜〜〜 どうなんだろ〜?」
未央奈「でも 自分に対して肉食だったらいいけど その ね バランスじゃない?」
自分に対して肉食だったらいい、とな?
「運営」さんから後で大目玉、なんてことにならなかったのを祈ります。

話ちょっと変わって「犬系っていうと茶髪ってイメージ」というみおな。
繋げて訊くには「なにかみがいい?」
「なにかみww」と鋭く拾うあしゅ、と天然にストレンジなみおなの面白さが活きました。
受けてのみりあは何かコダワリの贅沢を披露。
「自分が黒髪なのはいいんだけど 男の人が黒髪なのはヤだ
 どっちかというと茶が入ってたほうが 良い 良きよ?」
「マジメであって欲しい あの チャラチャラはすっごい嫌い だからあれもヤだ ワックス付けてる人」
「なんか 自然体の髪の毛であって欲しい 寝グセ大好き」
対してのあしゅの言にすべては尽きるでしょう —
「雑誌とかでもさぁ『好きな男性の髪型ありますか』とか訊かれるけどさぁ ほんとに分かんないの」
髪型で人を好きになるわけではないですからね。



「13日の金曜日」をバックにエンディング。
実に楽しかったというみりあに「じゃあ またわたしがMCの間に来て」と言うみおなに
みり愛「来たいのね〜」
どこか変な言い回しとイントネーションに
ちょいちょい日本語おかしい、オカマっぽいとわちゃわちゃ。
そしてもはや大御所感すら漂う飛鳥さんのシメ —
飛鳥「なんか みり愛も 喋ってるし...ww
   あんまみり愛のちゃんと喋ってるとこをさぁ 聞いたことないっていうかさぁ
   いつも喋るとふざけちゃうから そう 喋れたし
   未央奈のMCっぷりもね?」
未央奈「どうでしたか?」
飛鳥「いつも なんか ひっそりするじゃん? いつも」
未央奈「なになに!?」
飛鳥「なんか 何人かでラジオ出る時とか 割とひっそりしがちじゃん わたしらって」
未央奈「w隠れるよね」
飛鳥「なんか なんかちゃんと仕切ってるなぁって思って... 楽しかったです」
さすが未来の乃木坂リーダー、ぎゃはぎゃは笑い騒いでいながらもよく見ています。
みりあはよく真夏さん(秋元真夏)流のメタぶりっこギャグでその場にオチを付けることはあっても
普段の素のままの普通のおしゃべりで面白みやしんみりを醸し出す機会は少なかったのですよね。
そしてみおなのみならずあしゅもまた、ラジオに限らず大人数の乃木坂ステージでは
シュアに強力な勇将たちの武に任せ一歩下がってることも多いのです。
そんなみおなが丁々発止・緩急自在の細かなリードと受けを見せることができていたこの放送には
飛鳥先輩の喜びもまたひとしおだったのでしょう。



ノー・ガード戦法でツッコみツッコまれイジりイジられの無礼講空間を易々と現出せしめ
隙を自ら作ることで攻め受け攻めのはしゃぎスパイラルを増幅させる —
他メンバーの眠れる/知られざるおふざけはしゃぎ屋さん人格を召還する触媒としてのあしゅ。
楽しく笑い合う気持ち、ふざけてはしゃぎ合い茶々を入れ合う気持ち、
その嬉しさ大切さ貴重さとそれゆえの盛り上がりこそをそのまま届け
リスナーの心を共振させるマジカルなまでの自然な力量。
隠れ2期生として自分のことのように2期生のハネに願いを懸け
ことあるごとに2期生企画/2期生とのコラボ企画を口に出しているあしゅのヴィジョンが   ※1
望むらくは早速『乃木坂46時間TV deux』辺りで具現化されることを祈りましょう。



※1 参照例
『EX大衆』2015年11月号「今、あしゅみなに聞きたい12のこと。」より
— 2期生と仲がいいですよね。
これからのことを考えたら若い子がもっと前に出ないといけないし、個人的にも仲がいいので何か一緒にやれることがあったらいいなと思ってます。
— 乃木坂46のジャンヌ・ダルクとして革命を起こしてほしいです。
フフフフ。

『EX大衆』2016年1月号「乃木坂46の2015年 上り坂から見た景色 - テーマ『テレビ』」より
秋元真夏とのインタヴュー。"『乃木坂工事中』で飛鳥が企画をやるなら..." の項
ー 中元日芽香さんとの格差社会コンビでの旅行は?
飛鳥)やりたいんですけど、みなみおな(星野みなみと堀未央奈)や(西野)七瀬と(高山)一美の企画を思い出すと、楽しそうなところがかわいいじゃないですか。でも、私とひめたんで旅をしてもただただ暗いだけなんじゃないかなって。
秋元)私が一緒に行ってあげようか?
飛鳥)それは大丈夫(キッパリ)。
秋元)なんで〜!
飛鳥)客観的に見て、2期生と何かする企画なら私の違う一面が見られるかもしれない。



  






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