どんな多くのヲタにそれなりに愛されるよりも — 誰にも媚びず、なお愛される琴子の大器

劉協「まるで天に問うたかのように答えを返す
   天象を知りつつその凶の兆を畏れない
   おのが悪名を百世に遺そうともそれを意に介さず
   朕を奉じながら漢朝の権威にたよろうともせず
   超然と天下を睥睨する!
   曹操!
   そちは天にまつわるあらゆることを知っておりながら
   その天をまるで畏れてはおらぬ!
   なぜじゃ!?
   なぜ天に叛くことを畏れずに生きてゆける!?」
曹操「人間にとって
   天は畏れ敬うものにあらず 全身全霊にて愛おしむものです
   天子もまた畏れ敬われるものにあらず
   ただ愛おしまれるものであればよいのです」
— 『蒼天航路』 その百四十二 より



前回に引き続き
『乃木坂46時間TV』に観られた影の軍団:KTK護送船団/迫撃弾幕陣のご紹介、
粛々と続けていきますよ、いきますよ〜?



初日2/20土曜朝の「乃木坂電視台 - 琴子のお悩み相談室」に続いての琴子turnは
同日夕方の「乃木坂コラボLabo - 生のアイドルが好き」。
出演歴ありのれかたん(桜井玲香)真夏さん(秋元真夏)、初出演のななみん(橋本奈々未)に加えて、
2015年4月の「2期生も2周年SP!」以来の2度めの出演となる琴子(佐々木琴子)。
かなりん(中田花奈)&さゆりん(松村沙友理)と比較的気心知れた接点ある先輩2人の番組とはいえ
並々ならぬ信頼と賭け — "どうなるかは読めないものの必ず何かハネを見せてくれる筈" — が
運営及び/もしくはニコ生側スタッフ陣から寄せられているのが窺える「抜擢」系の栄えある起用です。
わずか18分の短尺、短期集中決戦よろしく名物人気レギュラー・コーナーの2つ:
「さゆりんごのおさわり占い」と「カナヲのエア握手会」に絞っての特別篇。
コーナー/メンバー割り振りともにどの組み合わせでも夢の顔合わせというところながら
「電視台」&「2周年SP!」とのカブりを絶妙に避けて痒い所に手の届く采配で
琴子は「おさわり占い」の1番手の犠牲者として、いつもの堂々たる武を発揮しました。
さゆりん「じゃあ 琴子ちゃんは どこがいいですか? 身体 さわら...」
琴子「ああ さわる所... えっとじゃあ ここからここの間で...(手首から肘を指しつつ)」
さゆりん「ここぉ?(ほっぺをふくらませ不満顔で)」
真夏さん「けっこう 狭めてきましたねー」
かなりん「もうちょい ね 二の腕とかだったら まだいるんだけどね」
占いにかこつけてただ触りたいだけ、というさゆりんの技巧的なていに
技巧返しでなのか天然でなのか、ガチで嫌がり怖がり回避策を採ろうとするというメタな被せの琴子。
「ここからここの間」のくだりではスタッフさん及びななみんからも驚嘆の笑いが洩れていました。
そしてもちろん、そんなにおとなしく引き下がる筈もないさゆりんは
「ここぉ?」といいつつ二の腕方向まで両手を這わせ、くすぐったげに身を引き逃げる琴子。
結局、肩からほっぺを触り「かわい〜」
「ほんとに琴子はもうかわいいから もう2016年は飛躍の年だと思います」「いいことしかない!」
と、いつものテキトー占い結果を告げるさゆりん。
「これもたぶんいいことの内なんでしょうね 顔触られるのも きっと」と
それまでの塩ツン対応をフォローするかのように無理半分整合感半分のシメを放つ琴子に
さゆりんが思いがけず感激・感嘆の表情を見せたのも印象深い瞬間でした。

名残惜しさに軽く引き延ばされるエンディングでは、ニコ生リスナーからの名無茶リクエストを受け
なんと琴子ちゃんの「ズッキュン」が披露されることに。
小声で短く真夏さんにレクチャーを求めつつも、素早く躊躇なくズッキュンを放ってみせた琴子には
「ひかえめ」から一歩も二歩も前に進んだ、やり切る度胸が感じられました。



同日夜、さゆりんの「電視台」後、本部スタジオMCの右手にあしゅ(齋藤飛鳥)と並んで着座の琴子。
朝方の「電視台」から8時間超を経てやっと出来上がったみなみ(星野みなみ)のパンが登場のシーン。
れかたん・みおな(堀未央奈)・いくちゃん(生田絵梨花)・真夏さん・みなみ・あしゅを同席に
いつもの「ひかえめ」をぶっこいて後列に残らんとするかのような琴子を
手を引いて前に引っ張り出すあしゅのさりげない気遣いがキュンキュン、ジュンジュンさせられます。
一見正反対に遠く似てなさそうなこの2人に、運命的なまでのえにしの兆候を見ているボクは
何気ないこの瞬間シーンにも拡大解釈的なまでの思い入れを持ちましたが、また後ほど再び言及、で。



明けて2日め、2/21日曜午前、「46道府県制覇!のぎ声リレー」のロケ班として
あしゅ・ひなちま(樋口日奈)・いおり(相楽伊織)と4人で群馬&埼玉に出張した琴子。
ところがこの群馬&埼玉会場では、何らかの「厄介」による企画崩壊の危機によるものか、
どうもあしゅ&琴子のご機嫌が麗しくありません。
いつものツンS口調対応の武で笑いをも呼びつつ乗り切るあしゅに対して、浮かない表情が目立つ琴子。
文字どおり「手を差し伸べた」のは隣に並んだいおりでした。
うつろな表情でやっとで「乃木坂の詩」を唄う琴子の左腕に右腕を絡め、手振りを促し、
時折何か声を掛け顔を見合わせてさりげなくも懸命に元気づけようとするいおり。
その「復帰」初期にカップリングが目立った琴織の絆が思いがけず表れた感動シーンとなりました。



同日夜、スペシャル・ライヴ「深川麻衣 selection songs 乃木坂46は好きですか?」の選曲は
表題/カップリング/ユニット曲を問わずシングル1タイトルから1曲という味な企画。
11th『命は美しい』からは、6人一挙正規昇格のいわゆるボーダー組による「ボーダー」。
6人がステージにスタンバイする中、さゆりんの声援 —
「琴子! がんばれよ!」「蘭世 蘭世はいける 蘭世はいける 琴子がんばれ」
蓋を開けてみれば6人とも堂々たるパフォーマンスでしたが、
ステージ/公開/「客前」/少人数ユニットという、いわば紛れ込みようのない舞台での
琴子をことさら心配しての親心ゆえの声援だったのでしょう。

ライヴのエンディング、全体MCを務めるわか(若月佑美)、
「じゃあ ちょっとメンバーにも感想を訊いてみようかな どうしよっかな じゃあ —」と見回し
「敢えて 琴子に訊いてみようかな」とムチャとも言える大胆な出。
中央立ち位置から人並みをくぐり抜け「琴子 じゃあ ちょっと前おいで」と。
後列に残ったまま口を開こうとするひかえめ琴子を周りの数人が後押しし、前列へと。
「深川さんがセレクションしたということで —」 
「あんまし披露する機会がなかったんですけど こういう場所でさせて頂いてほんとにもう嬉しいです」
と、しっかりした実のある受け答えっぷりの琴子でした。



内外問わずの心配され中No.1メンバーの呼び声も高き琴子ですが、
にもかかわらずその声望・評価が廃れることは不思議なほどにありません。
謎多きぶっ飛びキャラクター、時に噴出する毘沙門天的な知性と気骨の閃き、
ここぞという時にはハズすことなく笑いと愛おしみと関心を惹き起こすその武。
「運営に推されてそれにそつなく応えてがんばると人気が出る」型のアイドル稼業に内在する矛盾を
静かにも断乎として、知らぬげに飄々と、シュールにノンシャランと突き崩していく巨大な器。
怖れ知らずの剛胆さと、対照的に "コミュ障で1期生とあまり話せない"というひかえめっぷり。 ※1
そのギャップと謎に我知らず魅きこまれ
ちょっかい・振り・イジりを三々五々に試していかずにはいられなくなってゆくメンバーたち。
十八番の両掌バリアで後ずさりするように友愛を遠慮しようとするかのような琴子であっても
その愛の招待の大波にさらわれるように、少しずつ前に引っぱり出されて来ているのですね。



先輩後輩の関係を過剰なまでに重大視し、ともすれば遠慮の過ぎる琴子。   ※2
ながら、「振ると必ず会場が沸くひと言を発してくれる」と
去りゆく先輩:らりん(永島聖羅)からも今後のMCに期待される琴子。   ※3
darkな言説プリンセス:あしゅから「おもしろさを発見」された琴子。    ※4
まつろわぬ姫君:佐々木琴子のささKing軍団が怒濤のように世を席巻する日が俟たれるところです。



 


※1
乃木坂46 30周年アニメイトでガチトーク|邦楽|ローチケHMVニュース より
「私は2期生なんですけど、コミュ障で1期生の方とあまりお話出来なかったんです。でも松村さんと好きな作品が被っていたりしたので意気投合して仲良くなれました。」

※2
『FLASHスペシャル』2015年盛夏号「真夏のお泊まり同級生」 より
— 2人はどんな関係ですか?
齋藤)2人だけの空間にいるってことはないよね?
佐々木)そうですね。3人っていうことはありますけど。
— もっと近づきたいという思いは?
佐々木)いや、常識として先輩後輩の関係がありますから、そんなことは...。でも、飛鳥さんには冗談も言えます。

※3
『月刊エンタメ』2016年4月号「みんなの永さん 私と永さんとライブMC」より
— MCで期待してるメンバーはいますか?
永島)私は(佐々木)琴子に期待してます。頭がいいんですよ。アンダーライブ4thシーズンの討論会でも、琴子に振ると必ず会場が沸くひと言を発してくれる。

※4
本日の個別握手会、 1.2部はLARMEさんで着 ていた服を... | 乃木坂46 齋藤飛鳥 公式ブログ より
「昨日全国握手会でした!
 13thシングルの全握は昨日がさいご。

 握手は琴子と2人(^。^)
 琴子のおもしろさを発見した1日だったー。笑」



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