各々が将にして王たる時代へ — 2期生3大ぽんこつ勇躍す

これまでだ 夏侯惇!
あなたの武はもはやあなたひとりのものではない! (荀攸)
—『蒼天航路』 その二百二十三 より



またもすっかり時機を逸して、大きな変化をスルーする形になってますが
それもまたこのブログのあり方の表れでもあるので、やはり尋常に粛々と続けていきますよ。
前々回からの続きで、第129回の『乃木坂46の「の」』
MCきいちゃん(北野日奈子)琴子(佐々木琴子)あーちゃん(鈴木絢音)回のレヴューです。



「鈴木絢音へのガチ・アンケート」に続いては
普通のお便り略してふつおた紹介のコーナー。
最初のおたよりは
「周りからの評判が良かった髪型や他のメンバーの好きな髪型はありますか?」。
きいちゃんの外ハネは自分も好きだと先頭切ってのあーちゃんに
おそらくはニヤけながら「ウソ?」と照れ笑うきいちゃん。
褒められるととりあえずはウソだぁと返してしまうあしゅ(齋藤飛鳥)によく似てます。
あーちゃんは
髪が長かった頃よくしてたハーフ・ツインがあんまり好評じゃなかった、と小声になりつつも
お母さんには好評だった、と実にまだまだ娘/こどもらしい物言いがかわいらしい。
そしていつものように飄々と我知らずぶっ飛ばしていく琴子 —
「ウチね あれ もみあげポニー・テイルって知ってる?」
日奈子・絢音「う〜〜〜〜ん... www」
そりゃあ知ってはいないですよね、琴子ちゃんの自分用語なので!
絢音「よくやってるやつだよね」
日奈子「そういう名前の ちゃんとあるの?正式に 世間には...」
琴子「あ 自分でつけた」
日奈子「琴子の髪型ね」
琴子「そうそうそう それ結構 自分の中では評判いいって思ってるんだけどね
みんなに やめたほうがいいよ、ってすごく言われる」
日奈子「どんなあれだっけ 髪型?」
琴子「え な ポニー・テイルして ほんとにもみあげの ちょっと上から こう 毛ぇ出して...」
日奈子「で そのもみあげの部分は長いんだよね」
琴子「長いの そう 切ったら?ってヘアメイクさんにも言われて
だから あ、やめたほうがいいのかな、って思って 今日は下ろしてきた」
日奈子「でもね お気に入りだもんね?」
琴子「そう 気に入ってるからぁ たまーに やります」
日奈子「じゃあ握手会とかそういう時にね 見せてあげたら ファンの人に」
琴子「あ そ はい そうします」
「毛ぇ出して」みたいな言い草にザ・構わない人:琴子ちゃんらしさがよく出てます。
また、どうってことない話ながら
きいちゃんがMC/お姉さん(2つ上)らしさを見せて琴子の話を上手く引き出してるのが印象的でした。



次のおたよりは「小学生のころ何に熱中していましたか?」。
琴子は習い事としてそろばんを挙げますが
きいちゃん&あーちゃんから初耳みたいに言われてちょっと驚いたご様子。
(いつの間にか消えてる)2期生の自筆プロフィール・ページにも書いてありましたからね。  ※1
興味深いのは、あーちゃんの文武両道オールマイティな小学生時の習い事の毎日。
フルート、ピアノ、剣道、塾、水泳、着付け、茶道、その他思い出せないプラスα、と
いくちゃん(生田絵梨花)と競るくらいの幅広さ。
「お友達と遊ぶ時間よりも習い事が好きで」という言にも
挑戦と習練を自発的に好んで選び取っていく共通する芯の強さが感じられました。
そして大トリはきいちゃん十八番のすっとんきょう言説。
「日奈子ねぇ 小学生はねぇ 幼稚園のころからずっと続けてた体操クラブを小6までやってたの」
琴子「おー 体操クラブ?」
絢音「じゃ 体やわら か?」
日奈子「なんかねぇ そーぉゆう感じじゃなくてぇ なんか その小学生に上がっても
毎週木曜日だったんだけど 幼稚園の庭でやるわけよ
が なんかちょっとアイスホッケー風の なんかそれをやったりとか
ま だから でもぉ ドッジボールとか基本遊びなんだけど
でも その 何だろ マット運動とか跳び箱とかね 鉄棒とか縄跳びとかは
ちゃんと冬になるとやってたから それはやっぱり 習ってたから 学校に行くと いちばんできてた」
ここはもう、隣で聞いてる琴絢のみならず、ラジオで聴いてる全てのリスナーのSAN値が削られる
恐るべききいちゃんの異次元トークですね。
「体操クラブ」と聞けば誰しも本格的なあの「体操」を思い浮かべてしまうところ
きいちゃんのそれははおそらく「運動クラブ」「児童スポーツ・サークル」みたいなものなのでしょう。
「そーぉゆう感じじゃなくて」「アイスホッケー風のなんかそれ」「ドッジボールとか基本遊び」
などの言がいちいちナンセンスでおもろく、煙に巻かれた琴絢がくくく、うふふと笑っちゃってます。
絢音「たいく(体育)は優秀だった?」
日奈子「たいくはねぇ... (吹き出す)」
聴き取りづらいながらここではたぶん、琴子が「たいく」という発音にツッコミを入れたらしく
3人ともが吹き崩れつつ
日奈子「ありがと 琴子ちゃん もう あとで絢音にはちょっと...」
絢音「ぽんこつじゃないから!w」
と、ぽんこつポイントを巡ってのたわいのない攻防戦が繰り広げられたようです。
そして再び、思いがけずなかなかにディープかつおもろかわいいぽんこつ論議 —
日奈子「そぅ ぽんこつとね頭いいのとかねぇ なんか その 全部ちがうよねぇ」
琴子「ぽんこつって性格みたいな感じ... じゃない?」
日奈子「かなぁ? ああ確かに」
絢音「って 次 行きましょうよ ぽんこつの話じゃないからw」一同笑
リピート必至の爆笑会話ながら、同時に本当〜〜〜〜にいい線行ってます。
ここ数年のアイドル界用語「ぽんこつ」は社会性に関わる、けっしてネガティヴ一辺倒に留まらない
独特の逆転した褒め言葉なのですよね。
それは「表向き上手に当たり障りなく如才なく立ち回ること」へのアンチ・テーゼであり、
自分を殺してうわべを取り繕って上手く世間を渡っていくことの
息苦しさとアンリアルさへの人々の内心の抵抗感の表れ。
ぽんこつアイドルとはそのアンリアルさを打ち破り理想世界を幻視させるドリーム・メイカーなのです。
ゆえに人々はそれを愛する、愛さずにはいられないのですよね。
それぞれに独特のぽんこつネスを持つきいちゃん琴子あーちゃんは
そのことにちゃんと意識が至っていて、そしてたぶん直覚的に正しい。
ぽんこつがぽんこつのままに天下を獲る — 乃木坂道の不思議にして大事なコアの一端を
2期生がしっかり視界に捉えていることが窺い知れる名シークエンスでした。

最後のおたよりは「みなさんには運動会の想い出はありますか?」。
積極的に先陣を切った琴子は、小学生のころ、組み体操で
「めっちゃよなよなして」たため先生が気を遣って最上段に回してくれたという話。
夜な夜な、ではなく「なよなよ」でしょうね。
たしかに琴子姫はなよ竹のように華奢ではあらせられますから。
絡めてあーちゃんからは秋田県民は組み体操をやらないという乃木坂伝統のローカルあるある情報。
琴子の「扇形!っとか知らない?」とのおそらくジェスチャー付きの言に
きゃっきゃと意外なくらいに大はしゃぎする赤ちゃんライクなあーちゃん。
第126回のゲスト回での、伊藤かりんちゃん&きいちゃんのツクツクボウシ物まね攻撃に
くすぐったがるように怯えはしゃいだ時にも見えたフレッシュなかわいさの一面でした。
かと思えば
「デカパン」話では全国共通の正式な競技名のようにフツーに通じ合うきいちゃん&あーちゃん。
きいちゃんの簡便な説明に「走りにくいってことか なるほど!」と琴子の知性が煌めきます。
続けてきいちゃんの、小柄かつ力持ちキャラでもないのに組み体操では必ず下だったという話に
「先生に嫌われてた?」とブラック&ナンセンスな琴子のツッコミ。
「琴子軽そうだからね 琴子みたいなコだったら全然いいよ 上乗っても」とのきいちゃんの返しから
今度「扇形」をやろうと盛り上がる3人。
標準食事スピードを測るお出かけ計画もこの扇形も、ちゃんとブログか何かで報告しませうね。



「ここにいる理由」を聴きながらのエンディング。
イントロ話題に戻って、きいちゃんの休暇はご両親と北海道へ里帰り、との話ながら
「日奈子かぁ お母さんかお父さんか分かんないけど 誰かたぶん雨女がいて」
と相変わらずのぽんこつ武に自分では気付いておられないご様子。
そして注目の琴絢ぽんこつポイント対決は
絢音1ぽんこつ、琴子6ぽんこつで琴子の圧勝(?)。
さらにはきいちゃんの誘導で「県庁所在地」を噛まされさらに1ぽんこつ。
2回めの言い直し成功で「これでマイナス8ぽんこつ?」と謎論理での逆転勝利を訴えるさすがの琴子。
結局はラストの定型ナレーションで「フェイスブック」を噛んでプラス8ぽんこつで投了でした。



15/11/14発売の『EX大衆』12月号「乃木坂46アンダー 武道館への道」の
堀未央奈・寺田蘭世との鼎談できいちゃんは、
蘭世と並んで琴子と絢音も嘘をつけなくてストレートになっちゃう「路線」と
2人の個性への洞察と理解を表していました。  ※2
続々と個々に異なる武を発揮し始めたメンバーと
臨機応変のパスやトスでその武を率いる勇将や王たるチーム・リーダー的メンバー。
たとえ1人では借り猫になってしまうメンバーであったとしても
所を得るや八面六臂・一騎当千の武勇を揮える小チーム戦。
乃木坂46の変幻自在の無限の順列組み合わせによるヴァラエティ豊かな楽しさの提示は
「運営」のもしかしたらようやくの気付きを得て、これからもっともっと武威を発揮する筈。
まるで愛するパートナー:あっしゅん(齋藤飛鳥)の跡目を継ぐかのように
笑いはしゃぎおふざけをカマしながら縁の下の司令官役をスタートさせたきいちゃんにもまた
愛される以上に愛する人のパワーが感じられてなりません。



※1
佐々木琴子 | 乃木坂46 2期生プロフィール大公開!【乃木坂46公式サイト】
過去の「ニュース」-「その他」からならたどり着けます。

※2 以下、引用
— 寺田さんの毒舌も発揮されましたよね。
寺田)毒舌というか、嘘をつけなくてストレートになっちゃうんです。
北野)2期生はその路線が多いかも。(佐々木)琴子と(鈴木)絢音も割とそうじゃない?
寺田)淡々としてるからね(笑)。



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